夢色traveler〜探偵たちの鎮魂歌(人質ver,)〜

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安室「IDに仕掛けられてる爆弾の仕組みなんだが、ミラクルランドにはランド全体を縁取るようにいくつかのセンサーが設置されていて、ミラクルランドに入るとセンサーがIDを感知して起爆装置がONになる。ミラクルランドを出ようと再びセンサーの間を通ると同時に爆発する仕組みになっているそうだ。」





『つまり、私のIDはもう起爆装置がONになってる状態なんだね。透さんはそれを知ったからさっき私に入場しないよう電話をかけてきたって事か……。でも、もう遅かった。』





安室「あぁ。入ってしまったものはもう仕方がない。こっちは全力で謎解きするから、それまで絶対にミラクルランドから出ないようにしてくれ。」





『わかった。大人しくしてるよ……。』





安室「本当にすまない。巻き込まないように別行動にしたのに意味がなかった。」





『別にいいよ、もう慣れた。ひとつ聞きたいことがあるんだけど、爆弾を仕掛けられてるのは私のIDだけ？みんなも付けてたよね？』





安室「ご丁寧に俺たちが着けてるのも爆弾が仕掛けられてる。」






『ーーーっ！！じゃあ、私の心配してる場合じゃないじゃん！！事件の解決を最優先にして！！』






安室「安心してくれ、死ぬつもりは毛頭ない。そうだ、一応忠告だ。スーパースネークには乗るなよ。あのジェットコースターは途中で海に大きく飛び出すのがウリだ。」





『なるほど、乗ったらエリア外に出る事になる。爆発待ったナシのアトラクションなんだね、了解。って言ってもこの話聞いた今、アトラクションに乗って楽しむ気分にはならないな……。』





安室｢…………事件は俺達が絶対解決させる。だから、絶対6人で生きて帰るぞ。｣





『うん……ちゃんと大人しく待ってるから、絶対迎えに来てね。約束だよ？』






安室「あぁ。じゃあな。」





今度は少し間をとって電話を切ってくれた。


学習してるなら実行しろ！！


透さんにはああ言ったし、それを聞いて向こうも元気づけてくれたけど、そもそも爆弾の話を聞かなくても楽しむ気分ではないんだよ……1人だから！！


こんな大きなテーマパークでボッチだからね！！


せめて5人のうち1人でも一緒にいてくれたら違ったのに……。


パーク案内を開いても全く興味をそそられない。


結局パーク内にあるフードコートでお茶をしながら時間を潰すことにした。


周りの人達はみんな楽しんでるのに1人不貞腐れてる女、場違いにも程があるよなぁ……。

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