traveler2 ページ2
大人しく部屋で待っていると。“お待たせしました“と高田さんがティーワゴンを押して入ってきた。
でも、ワゴンに乗っていたのはティーセットではなく小さなバンドのようなもの。
一つ一つ目の前に置かれて行く。
安室「これは?」
高田「それはミラクルランドのフリーパスIDです。安室さんが仕事している間、他の皆様にはミラクルランドでたっぷり楽しんでもらおうと思いまして。」
松田「フリーパスIDね……依頼主はここのオーナーだったりするのか?」
高田「いえ、そうではありません。このスイートは年間契約で借りていますが……。」
松田「ふーん。年間契約か……。」
高田「さ、皆さん腕に着けてください。落とさないようにしっかりとね。無くしてしまうと再発行は出来ませんよ。」
高田さんに言われ、私は素直にそれをつけた。
他のメンバーもそれぞれ装着していた。
安室「あの、依頼を受けた僕も付けるんですか?」
高田「前払いみたいなものです。早く仕事が終われば皆さんと一緒に楽しめますから。」
安室「そう……ですか……。」
透さんだけはなんだかピンとしてない感じだったが、最終的にはつけていた。
高田「このIDは今日1日、ミラクルランドの閉園時間の夜10:00まで有効です。食事も飲み物も全て無料なので、思う存分、お楽しみください。」
安室「Aさんは遊園地の方行っててください。探偵業に振り回されるのはごめんでしょう?」
『まぁ、出来れば避けたいところかな……でも、みんなは?』
諸伏「俺達は安室側に……。」
『えぇ!?私一人!?なにそれ!!寂しっ!!』
諸伏「すぐ合流できるように早期解決頑張るから、ミラクルランドで遊びながら待ってて。ね?」
景光さんに頭を撫でながら言われてしまったらもう何も言えない。
少し後ろ髪を引かれる思いだったが、私は1人レッドキャスルを後にした。
ミラクルランドに向かう人達の流れに乗って館内入口へ迎う。
腕に付けたIDをかざして中に入るとキャストさんに声をかけられた。
キャスト「VIPなんですね!!」
『え?』
キャスト「そのIDは特別な方にしかお出ししていませんから。」
『そうなんですか。』
なんか、改めてこう言われるとどんでもなく高価なものを貰った気分になる……。
今の私の腕、価格いくらなんだ……。
キャスト「ゆっくり楽しんでください。」
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浅櫻初虎(プロフ) - 映画版のハロウィンの花嫁を書いて頂きたいです (2023年4月20日 13時) (レス) id: da08aae9c7 (このIDを非表示/違反報告)
マロングラッセ - 映画版の紺碧のジョリーロジャーを書いてほしいです (2022年12月27日 23時) (レス) @page14 id: 9b3375dba7 (このIDを非表示/違反報告)
ブラウンクリーム(プロフ) - traveler10の所、シャーマンスープレックスじゃなくてジャーマンスープレックスです。 (2022年11月2日 18時) (レス) @page10 id: 3601d9121e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずポン酢(プロフ) - おんぷさん» OKです!!頑張りますwwww (2022年5月24日 18時) (レス) id: 94bbff69b5 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ - 難しかったらいいんですが、伊達さんがちょっと冷静じゃなくて同期組が落ち着かせてほしいです。長くてすみません。お願いできますか? (2022年5月24日 16時) (レス) id: 35ce01de37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずポン酢 | 作成日時:2022年5月22日 10時