夢色traveler〜14番目のターゲット〜【IF】2 ページ43
足が車に引っかかってたから上がって来れなかったのか!!
何はともあれまずは……。
気を失っているAを引き寄せた。
…………状況が状況だ、今だけは許せよ!!
気を失ってるAは自分ではどうすることも出来ない。
だから俺は自分が蓄えた酸素をそのままAに口移しで送った。
多少漏れたが、そこそこ渡せた。
引っ掴んできたペットボトルからまた酸素を取り込み、送り込んでいる時、Aが意識を取り戻した。
すぐに対応出来たのが良かったんだろうな。
状況に驚いてるようだったが、自分の状態を見て何があったのか思い出したようだ。
もう一度酸素を取り込み、僅かに残った分をペットボトルごとAに渡した。
さて、無理に引き抜こうとしても多分上手くはいかない。
最良策はこの車を持ち上げる事だが、恐らく水中の浮力を使っても俺だけじゃ無理だ。
となると1度上に戻って人手を増やしたいところだが、Aを1人置いてくのは気が引ける。
ダメ元で車に手をかけ力を入れてみたが、やっぱり持ち上がらなかった。
松田「(クッソ!そろそろ息が……。)」
限界を感じた時、フッと影がかかった。
見上げるのと同時に頬に手がかかり、唇に当たる柔らかい感触。
驚いていると流れ込んでくる酸素。
甘んじてそれを受け取ると、手が離れ、優しく微笑んでるA。
その手にペットボトルは無く、目の前で力が抜けていく様子を見て察した。
松田「(コイツ!!)」
いよいよ猶予がなく、焦りが顔を出しかけた時、肩を叩かれ振り返れば萩原、伊達、諸伏、降谷が勢ぞろいしていた。
ジェスチャーだったが、“車の前方部分を持ち上げるぞ“と指示をされ、それに従う。
流石に男5人がかりになれば車は容易く浮き上がり、足が抜けた意識を失ったAを連れて急いで水面に上がった。
安室「松田!!A!!大丈夫か!?」
松田「あぁ、なんとかな!!オイA!!しっかりしろ!!」
少し強めにゆさぶれば水を吐き出し、ゆっくり瞼が開かれた。
意識を取り戻したことに安堵した。
レストランの壁が壊されてしまった以上、ここが完全に沈むのも時間の問題となり、壊されたレストランの壁を通って海に出ることになった。
ぐったりしているAは自力じゃとても泳いでいけないと判断し、俺が連れていくことになった。
夢色traveler〜14番目のターゲット〜【IF】3→←夢色traveler〜14番目のターゲット〜【IF】
205人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆずポン酢(プロフ) - おんぷさん» ご迷惑をおかけいたしました(汗)新しい作品を作ってからじゃないとリンクさせられないもので…… (2022年5月29日 16時) (レス) id: 9a193755ec (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ - すみません解決しました。 また感想書きます (2022年5月29日 13時) (レス) id: 35ce01de37 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ - 補足 リンクが無いしウェブで調べても出てきません (2022年5月29日 11時) (レス) @page47 id: 35ce01de37 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ - 質問 私だけだったらすみません。短編14にいけないんですがどうしたらいいですか? (2022年5月29日 11時) (レス) @page47 id: 35ce01de37 (このIDを非表示/違反報告)
ブルードーナツ(プロフ) - コメント失礼します!リクエストなのですが夢主、ナタリーさんがちぢまって小学生くらいになってナタリーさんは伊達さんに愛され(回収)と夢主は降諸松萩に愛される(回収とお世話とか)(戻るのは5日後)という話見てみたいです! (説明おかしかったらすいません) (2022年5月28日 0時) (レス) @page41 id: e782ba2d12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆずポン酢 | 作成日時:2022年2月20日 14時