【名探偵コナン】夢色traveler13【短編集】

カラスが奏でる死の行進(デスマーチ)【優奈:フリー】10 ページ39

零さんはすぐにバーボンな戻ってた。



本当、そのスイッチの切り替え方すごいと思う。






ベル｢Kitty！！｣






｢うおっ！！｣






バーボン｢ちょっとベルモット！！Aは怪我してるんですから、加減してください！！｣






アイリッシュ｢嬢ちゃん災難だったな。｣






『まさかこんなことになるとは思わなかったです。でも私頑張りましたよ！！あの人達に皆さんのこと聞かれたんですけど、何も喋りませんでした！！なので、情報漏洩は無いとも思います！』






自信満々で言うと、お褒めの言葉どころか黙り込む組織メンバー。



せめてうんとかすんとか言って欲しいと思ってたら、急にベル姉さんのハグが強くなった。



私の頭を撫でてくれていたアイリッシュの手も再び動き始めたが、アイリッシュ自体は空いてる方の手で顔を覆い、深い溜息をしていた。



私、なにかミスったか？






ジン｢テメェは馬鹿か？｣






『……また“テメェ“って言った……。』






ジン｢テメェが俺達の情報漏洩を防いだところでテメェには何のメリットもねぇだろ。殺されるとは思わなかったのか？｣






『……？確かに私にはなんのメリットもないですけど、そもそも親しくしている人の事を守りたいって思うのは普通でしょ？』






バーボン｢ジン、深く考えるだけ無駄ですよ。彼女はこういう人です。｣






ジン｢チッ……まぁいい。無事ならそれでいい。｣






ジ、ジンがデレた！！



私は何度かこの人のデレに遭遇したことあるからもはや慣れたんだけど、幹部メンバーが全員驚いた顔をしている。



ジンの口からあんなセリフが出るとは普通思わないもんね！！






ジン｢……なに揃いも揃って間抜け面してやがる。今日の任務はこれで終わりだ。解散だ、散れ。A、来い。｣






『？？？』






私は一旦アイリッシュとベル姉さんに解放してもらい、ジンに駆け寄る。



すると、なんの説明もなしに突然俵抱きにされた。






『ファ！？』






ジン｢Aは今日俺が預かる。じゃあな。｣






『えぇ！？ちょっとジンさん！？』






まさか拉致られるとは思わなかった。



結局この日はジンのセーフハウスに連れていかれ、抱き枕よろしく状態で一夜を共に過ごした。



朝には開放されたのだが、その後すぐに今度はベル姉さんに拉致られ、甘やかされた。



結局解放されて自宅に戻ってこれたのは助け出されてから2日後の事だった。

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