カラスが奏でる死の行進(デスマーチ)【優奈:フリー】8 ページ37
『えっ?どうしたんです?なんか見られたら不都合でもあるんですか?』
バーボン「不都合というか、ほとんどあなたの為というか……。」
『わ、私?』
バーボン「この先、出口に向かって歩いていきますが、道中貴方にとってとてもショッキングな光景があります。と言えば何となく察してくれますか?因みに僕が今バーボンというのがヒントです。」
私とってショッキング、そんでもって目の前にいるのはバーボン。
うん……OK、何となく察した。
バーボンって事は今ここに来ているのは警察ではなく黒ずくめの組織。
慈悲のない冷徹な集団、それ即ち死が歩いてやってきた。
つまるところ、この先に広がってる光景は……。
『……目隠しします。』
バーボン「はい、僕としてもそうすることをオススメします。」
そういうとバーボンはさっきまで私に使われていた目隠しを取り出し、再び視界が真っ暗になる。
目隠しが完了したのを確認したのかまた体がフワッも浮かぶ。
流石に目隠しをしたら暴れたりはしない。
“自分で歩けます!!“なんて間違っても言えない!!
バーボンに身を任せていると声をかけられ、また降ろされた。
扉を開く音がした。
バーボン「ジン、A見つかりました。先に下に降りてますね。」
ジン「あいつの様子は?」
バーボン「そこの方々が随分と可愛がってくれたみたいで……傷が残ったりはしないと思いますが、しばらくアザは残るでしょう。」
ジン「ほぉ……そうか。となるとまだ時間はかかりそうだな……。バーボン、アイツを連れて先にアジトに戻ってろ。出来るなら手当しといてやれ。」
バーボン「わかりました。」
今度こそ私を連れて外に向かうバーボン。
彼の靴音が静かな空間に響く。
それ以外の音は聞こえず不気味に感じるが、バーボンがいるおかげで怖くはない。
伝わる振動と音から階段を降りているのがわかる。
しばらくそれを感じていると、突然鼻を刺す濃い鉄の匂いがした。
感じたことの無い匂いの濃さに噎せかえりそうになった。
その様子がバーボンに伝わったようで“大丈夫ですか?“と聞かれてしまった。
この建物さえ抜けてしまえば大丈夫だと思ったので、“平気です“と答えておいたが、ここまで濃い匂いがするということでこの場で何が起こっていたのか、安易に想像できてしまった。
カラスが奏でる死の行進(デスマーチ)【優奈:フリー】9→←カラスが奏でる死の行進(デスマーチ)【優奈:フリー】7
205人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆずポン酢(プロフ) - おんぷさん» ご迷惑をおかけいたしました(汗)新しい作品を作ってからじゃないとリンクさせられないもので…… (2022年5月29日 16時) (レス) id: 9a193755ec (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ - すみません解決しました。 また感想書きます (2022年5月29日 13時) (レス) id: 35ce01de37 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ - 補足 リンクが無いしウェブで調べても出てきません (2022年5月29日 11時) (レス) @page47 id: 35ce01de37 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ - 質問 私だけだったらすみません。短編14にいけないんですがどうしたらいいですか? (2022年5月29日 11時) (レス) @page47 id: 35ce01de37 (このIDを非表示/違反報告)
ブルードーナツ(プロフ) - コメント失礼します!リクエストなのですが夢主、ナタリーさんがちぢまって小学生くらいになってナタリーさんは伊達さんに愛され(回収)と夢主は降諸松萩に愛される(回収とお世話とか)(戻るのは5日後)という話見てみたいです! (説明おかしかったらすいません) (2022年5月28日 0時) (レス) @page41 id: e782ba2d12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆずポン酢 | 作成日時:2022年2月20日 14時