【名探偵コナン】夢色traveler13【短編集】

知らない間に癒し系回復係の称号を得ていた。【優奈:フリー】3 ページ25

しかも人気……そりゃ、スイートルームに宿泊できるくらい儲かってるわな……。



バーボンがロックを解除して中に入るとそりゃもう圧巻だった！！



人生初スイートルームだもん！！ちょっとテンション上がっちゃうよね！！



奥のベッドルームに向かうと、ベットにうつ伏せになって死んでるベル姉さん。






バーボン｢あれから全く動いてないじゃないですか……。｣






ベル｢本当に疲れたのよ……。文句があるなら仕事を回してきたジンに言ってちょうだい。｣






バーボン｢言える訳ないでしょう……。まぁ、何となくそうだろうなと予想はついてたので特段驚きもしないですけどね。それよりもほら、きっとあなたが疲労困憊で今にも死にそうになってるだろうなと思って、無理も承知で癒しを連れてきたんですよ？｣






バーボンがそう言うとベル姉さんがのっそりと起き上がる。



まだウトウトしてて焦点が合っておらず、無言の時間が流れたが、少しずつ覚醒したようで私の姿を捉えてベル姉さんは起きた。






ベル｢えっ！？Kitty！？｣






バーボン｢えぇ、あなたの愛しのKittyですよ。流石にシルバーブレットやエンジェルは連れてこれませんけど、Kittyは事情を知ってるので、説明したら快く来てくれましたよ。｣






うーん……快く来た記憶はないが……。



とはいえ、想像以上にお疲れだったことを知ってしまった今、この言葉を言うのは野暮だろう。






『こんばんは、ベル姉さん。ジンさんにこき使われたんですね。バーボンさんの言う通りシルバーブレットやエンジェルじゃなくてすいません。もしKittyで良ければ今晩ご一緒しますよ？』






ベル｢そんなに卑下しないでちょうだい！！Kittyが良いならKittyがいいわ。本当にいいの？多分私いっぱいワガママ言うわよ？｣






『構いませんよ。むしろそれこそ甘やかしがいがあるってもんじゃないですか！』






バーボン｢話はまとまったみたいですね。では僕は自分の部屋に戻りますので。｣






ベル｢あら、何言ってるの？あなたも今晩ここよ？｣






バーボン｢ハァ？｣






バーボン！！当然のことで動揺するのはわかるけど、素が出てる！！零さん出ちゃってるよ！！






ベル｢Kitty、バーボン確保。｣






淡々と告げられた私は咄嗟に隣にいたバーボンの腕を掴んだ。



バーボンもバーボンで逃げられなくなった割には私の手を振り払おうとしたりせず、全く逃げる気配なし。

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