【名探偵コナン】夢色traveler13【短編集】

知らない間に癒し系回復係の称号を得ていた。【優奈:フリー】2 ページ24

“詳細は車の中で“って、それもう逃げられないやつじゃん！！



それにしてもバーボンとしての要件ってなんだろう？



というか、言われた通りにするあたり自分って本当チョロいなぁ〜……。



分かってたけどさ、自分のチョロさは分かってたけど、改めて痛感したって言うか……。



そもそも大前提としてイケメンに頼まれたら断れないよねぇ〜……。



つまりはそういうことだよ……。



零さんがバーボンモードって言うのに引っ張られてたのと、クローゼット開けたら目の前にあった、って言う経緯で、黒のガウチョパンツに無地のシンプルな白トップスに黒のカーディガンを羽織った、モノクロコーデになってしまったが、仕方ない、待たせてるしもうこれで行こう！！



ツッコまれたらそん時はそん時だ！！



あとは小さいショルダーバッグに財布とスマホをねじ込んで、最後に戸締りをしてバーボンの運転するRX-7に乗り込んだ。






バーボン｢……なんて言うか、あなたもそう言う大人っぽい格好するんですね。｣






『へ？なんですか急に……クローゼット開けて、目の前にあったのを適当に着ただけなんでたまたまというか……。』






バーボン｢いつもカジュアルな感じだからなんだか新鮮で……でも、とてもよく似合ってます。｣






『ーーーっ/////急にそういうこと言うのやめて！！……って言うか詳細。詳細聞かせてくださいよ。』






バーボン｢あぁ、頼みたいことなんですけど……。｣






バーボンから理由を聞いて私は思わず唖然としてしまった。



疲労困憊で心身共に疲れきってるベル姉さんを癒してあげて欲しいって言われたからだ。



“いや、なんで！？“って聞いたけど、“僕じゃ役不足で“と言われてしまい、何も言い返せなかった。



というか、バーボンですら役不足なら、私はもっと役に立たないと思うんだが！？



まぁ、無情にも車は既にベル姉さんが滞在しているホテルに向かってる訳でして……。



今回ベル姉さん案件と知って、零さんがバーボンモードだったのには納得出来たけどさ。



ただひたすらカルガモの雛のごとくバーボンの後ろをくっついて歩き、辿り着いたのはまさかのスイートルーム。



嘘でしょ！？スイートルームなの！？



というか、私人生初のスイートルームなんですけど！！



でもまぁ、そうか……よくよく考えたらベル姉さんハリウッドスターの顔も持ってるんだもんな。

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