【名探偵コナン】夢色traveler13【短編集】

いらっしゃいませ！！【優奈:フリー】2 ページ21

平日で本当に良かったよ。



休日じゃ、絶対会話なんて出来なかっただろうから！！



メニューとにらめっこする3人を見て“注文にはまだ少し時間がかかるな“と思い、少し離れ別の作業をしていると、元気のいい“すいませーん“と言う声がかかった。



先輩が注文を取りに行こうとしていたのだが、無理言って代わってもらうことに。






先輩｢もしかしてお友達？｣






『いえ、そうでは無いのですが、成り行きでここを紹介した時に私が接客すると約束したので。』






先輩｢そういう事ね。それならあそこのテーブルは優奈ちゃんに任せるわ。代わりに他の席は私に任せて！！｣






本当、優しい人たちばかりで頭が上がらないよ……。






『お待たせしました。ご注文どうぞ？』







美穂｢私、ミルクティーのホットとイチゴのショートケーキ！！｣






穂乃果｢甘いものだらけじゃん……。私、ストレートティーとチョコケーキ。｣






佳奈｢私、お姉さんと一緒の！！アイスコーヒーとミルクレープ！！お砂糖とミルクください！！｣






『ふふっ♪了解しました。出来上がり次第、順番にお持ちしますね。』






みんな、お行儀いいから助かる〜。



もう、注文の仕方がJKだったよね。



あの時はあの場でつい言っちゃった事だったけど、実際こうして来てくれるとやっぱり嬉しいものがあるよね。



そのままここも利用してくれるようになってくれると尚更嬉しいんだけど、こればかりは強制する訳にはいかない。



大人だったらすかさず勧誘してるけど、学生さんは常にカツカツの生活だから無理強いしない。



女の子は何かとお金がかかるんです！！



これでも女子なんで、わかるんです！！



いつも通りにテキパキと作業しているが、少しでも美味しいと思ってもらいたいので、当社比でちょっと丁寧にwwww



さすがに一気に3人分は持っていけないので先に飲み物を、その後にケーキを持っていって、彼女達の机の上は豪華になった。




『注文の品はお揃いですね？では、ごゆっくりとどうぞ♪』






注文の品が届いてしまったら後は彼女達の時間だ。



私はゆっくり席を離れ、普段と変わらない業務をこなしていく。



店内には時々彼女達の笑い声が上がるが、それは不快なものではなかった。



他のお客さんから苦情が来なかったのがまさに答えだろう。



それからもゆったりとした時間は続き、気がつけば外が少し暗くなり始めていた。

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