夢色traveler「時計じかけの摩天楼」 (ページ2)

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研二さんに至っては喋る事もしない。

こちらも寝てる時以外黙りの姿を見たことないわ。

それ程大変って事だよね。

とりあえず航兄さんには2人を寝床に運んでもらい、それぞれ降ろされるなりそのまま秒で寝入った。

伊達｢俺は庁舎に戻らねぇといけねぇからあとはよろしく頼むな。｣

『うん。』

伊達｢あいつらが起きたら、“今日はとりあえず1日休んで、明日元気な状態でまた頼むぞって爆処の奴らが言ってた“って伝えてくれるか？｣

『分かった。航兄さん、気をつけてね？行ってらっしゃい。』

伊達｢ははっwwwwナタリー以外の奴に言われたのは久しぶりだ。行ってくる。｣

航兄さんは最後に私の頭を撫でてから陣平さん宅を後にした。

さて……じゃあ、私は2人のために晩御飯の準備でもするかなぁ。

時刻は世間一般おやつ時の3時。

晩御飯を作るには流石に早すぎる時間なので、ご飯作り以外に溜まっていた洗濯や掃除もしておいた。

寝室と洗濯機がある場所は遠いから2人の睡眠を邪魔すこととなかった。

掃除も掃除機を使ったら起こしちゃうからクイックルワイパーとホコリ取りウェーブですませた。

吸殻が溜まっていた灰皿も綺麗にした。

それから晩御飯の準備をしてると寝室の扉が開き、研二さんが顔を出した。

家主より先に起きたか。

まぁ、陣平さんと違って航兄さんに抱えられてる段階からほぼ寝てるようなもんだったもんね。

『研二さん、おはよう。体調どう？』

萩原｢あれ？A？なんでここに？｣

『航兄さんに疲労困憊の2人の世話をやいてくれってって頼まれて馳せそんじた所存でございます。』

萩原｢ははっwwwwなにその言葉遣いwwww悪いね、迷惑かけたみたいで。｣

『ううん。迷惑だなんて思ってないよ。私たちの平穏の為に奮闘してる人達にそんなこと思うわけないじゃん。それに私にはこれくらいしか出来ないから、役に立てたなら何よりだよ♪』

萩原｢…………ありがとう。俺ちょっとタバコ吸ってくる。｣

『コーヒー用意しておこうか？』

萩原｢お！気が利くね！お願いしまーす♪｣

『はぁ～い♪』

タバコを吸い終わった研二さんは私が淹れたコーヒーを飲みながら一息つき、私はご飯の準備をしていて、そろそろ出来上がるという時に陣平さんも起きてきた。

タイミング良すぎwwwwでも、起こす手間が省けた。