【名探偵コナン】夢色traveler12【短編集】

大変ご迷惑をお掛けしました！！【優奈:フリー】2 ページ6

体力ギリギリまで走り続けたせいで、足がガクガクしていたが、ウォッカさんが手を貸してくれて、ゆっくり車に向かった。



そんな私達をチラリと確認したジンさんは、さっき私が勢いよく出てきた道に入っていく。



あまり想像したくないけど……その、ご愁傷さまです。



私は何も悪くない。



ただ、相手が悪かったとだけ言っておこう。







*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*

車といえばジンの愛車、黒のポルシェ。



ドイツのアマガエルさんだ。



この車を拝むの果たして何度目だろうか……。



後部座席に乗せられ、ウォッカさんは運転席へ。



空いてる助手席がジンさんの乗る場所ですね、分かります。





『なんか、すいません。多大なご迷惑をおかけしてます。』





ウォッカ｢自分は別に……アニキに言われたことに従っただけです。｣





『ジンさん、大丈夫ですかね？』





ウォッカ｢アニキなら心配いらねぇですよ。｣





『そうですか。』





まぁ、ウォッカさんが心配してないなら私が心配してもしょうがないわな。



もう考えても私よりウォッカさんの方がジンさんのこと知ってるだろうし。



この車に乗せられてどれくらいたっただろう……。



全く気配を感じなかった。



突然ポルシェの助手席が開き、ジンさんが乗り込んできた。





ウォッカ｢要件は済みやしたか？｣






ジン｢あぁ。出せ。｣





ジンさんの一言で動き始めたポルシェ。



え？ちょっと待って？



私、このまま連れていかれるの？



後部座席からジンさんに問い詰めようと身を乗り出したら、目の前が真っ暗になった。





ジン｢大人しくしてろ。黙ってシートベルト閉めてその帽子を被ってろ。いいな？絶対外見るな。見たら殺す。｣





『えぇ……物騒……。』





ジン｢…………アジトに向かってる。道を知られたくねぇ。｣





『あぁ……納得です。分かりました、大人しくしてます。』





ジンさんに言われた通りシートベルトをして、帽子を目深に被り、視界をシャットアウトした。



正直な話、1回ルート見たぐらいじゃ覚えられないんだが、きっとそういう次元の話では無いのだろう。



ってかちょっと待って？



凄いビックリなんだけど……ジンさんの帽子、めっちゃいい匂いする……！！



帽子だから多分シャンプーの香りなんだけど、めっちゃいい匂い！！



Lux！？Luxですか！？それともアジエンス！？

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