【名探偵コナン】夢色traveler12【短編集】

私は悪くない！！【優奈:フリー】5 ページ48

ということはだ……私が意識を失っている間に顔も名前も知らない不審者に脱がされ、着替えさせらてたということ。



知らない間に裸を見られたということで……一気に悪寒が体全体を走った。



まさかの貞操の危機。気持ち悪いったらありゃしない！！



自分の置かれている状況か非常にまずいことと、やっぱり出かけるんじゃなかったという後悔。



周りに人はいなかった。



それ即ち、私がこうやって誘拐されたことを誰も知らないということ。



荷物も見当たらないから連絡をとる手段さえ断たれていて文字通り命の危機。



犯人は考えるまでもないだろう……ここ最近私に付きまとっていた影で間違いないと思われる。



無駄な足掻きとはわかっているんだけど、拘束具が外れないかとガチャガチャやってみるが、ほどける様子は全くない。



ただ無駄に手首を痛めただけだった。足も同様。



お願い……誰か私がいなくなったことに気づいて。



誰でもいいから……助けて……。







ー降谷sideー

Aがポアロを訪れること事態はなんら違和感はなかった。



最近ご無沙汰していたが、彼女はここの常連さんだ。



だから別に何も不思議なことでは無かったのだが、この後彼女の口から発せられた言葉で一気に状態が変わった。



話を聞けばまたストーカー被害にあってるというでは無いか！！



それも現在進行形でやっかいなパターンのやつに！！



このポアロに来るまでも追われてたと聞いた時は思わず”降谷零”が顔を出しそうになったが、何とかこらえた。



あの時の自分を褒めたいくらいだ。



とりあえずざっと内容を聞いて対策は後日、今日の帰宅は俺が送るということで話がついた。



梓さんも気使ってくれて、バックヤードから帰ったので、Aを追っていたストーカーがいたかどうかは分からない。



Aの自宅付近にも怪しい影はなかった。




Aには明日アイツらに伝えると言ったが、一刻も早く対処した方がいいと思い、夜遅くに迷惑と分かりつつもアイツらに連絡した。



全員もれなく話を聞いた時コナン君と全く同じ反応をしていたのには笑いそうになった。



お互い明日も仕事なのにも関わらず、概要とその他諸々の話し合いを夜通し行った。



気がついたら外が明るくなっていたのを見た時はちょっと後悔した。



だけど、全員Aの安全が第一だったからそれに対して怒るやつは一人もいなかった。

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