夢色traveler「絶海の探偵」

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あー……これ私同じの貰ったことあるな。(夢色traveler〜瞳の中の暗殺者(記憶喪失ver.)〜参照)



裏を返せばそこには案の定”毛利小五郎”の文字。



これ、小五郎さんの名刺だね。






『これ、渡してくるね。蘭ちゃーん！！』






割と近くにいたので、近寄っていけば、何故か名刺がばらまかれている状態だった。






蘭｢Aさん、どしました？｣






『はいこれ。私の所まで飛んできたよwwwwなんでまたこんな状態に？』






蘭｢わっ！！すいません。わざわざありがとうございます。お父さんが手を滑らせて名刺入れひっくり返しちゃったんですよ。｣






『あぁ、それでこの大惨事に……。』






で、ばらまいた当の本人は、女性の自衛官さんに名刺渡すのに必死と……。



蘭ちゃん、私はもっと怒ってもいいと思うよ？



あらかた名刺は拾い終わってるみたいで、私が手を出すまでもなかった。



それからしばらく自由行動時間が続き、今は井上さんの解説付きで船の紹介をしてもらってる。






井上｢アレが、イージス艦の目とも言えるレーダーです。一見そうは見えませんが、このレーダーが探知できる距離は、450kmを越え、更に200を越える目標にいっぺんに対応できます。｣






全部が全部高性能システムに感じてしょうがない。



日常的に触れることの無いものばかりだからだと思うけど。



予定通り進めばこの後食堂で昼食の時間だったのだが、何故か少し予定が変わり、予定にはなかった見学がひとつ入った。






井上｢それでは、これからヘリコプターの発艦デモンストレーションを行います。飛び立つまでは危険ですので、この柵から出ないでください。｣






『ねぇ……なんだが少しおかしくない？』






安室｢やっぱりAさんもそう思いました？｣






『突然決まって見せてくれるのはありがたいんだけど、なんて言うか……タイミングが不自然って言うか……突然決まったのもなんだが違和感を感じる。』






萩原｢俺達と一緒にいるせいか、Aもだんだんそういうのに敏感になってきたよね。さっきの対空対戦戦闘訓練の空気の変化にも気づいてたでしょ？｣






松田｢まぁ、敏感になってマイナスになることは無いからな。別にいいんじゃねぇの？｣






あんまり確信めいた言い方はしなかったけど、正直なところめっちゃ言いたい。



これ絶対、ことが起きちゃってますよね！？



実は、起承転結の”承”まで来ちゃってない！？

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