夢色traveler「絶海の探偵」

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ヘリ｢はい！！海面の一部が妙にキラキラとヘリの照明を反射して……。｣






コナン｢それだ！！その光を追って！！蘭はその先にいるはずだ！！｣






藤井｢ボウヤの言う通り、ヘリを向かわせてください！！お願いします！艦長！！｣






立石艦長｢光る浮遊物を辿れ！！密集ポイントに遭難者がいると思われる。｣






ヘリ｢了解！！浮遊物が密集しているポイントに到達！！これより降下します！！｣






ヘリ｢直下に何かあります！！明らかに浮遊物とは違います！！…………発見！！遭難者を発見！！これより救助を開始します！！｣






船内が一気に湧き上がるが、俺達はまだ喜ぶことは出来ない。



だって…………後ろで安室さん達が複雑な顔をしている。



そう……まだ1人Aさんが残ってる。



でも、Aさんは蘭みたいに電波時計をしてる訳じゃないし、沖矢さんがカバンを持っていたことから、彼女が何も持っていないことは明白だろう。



ほんの少し前に蘭の捜索ですら中断されるはずだったんだ。



きっとこれ以上の捜索は…………。




ヘリ｢待ってください！！何やら他にも…………あっ！！訂正します！！遭難者2名発見！！しっかり手を握って、一緒にいたようです！！｣






警察学校組｢｢｢｢｢！！｣｣｣｣｣






安室｢それは本当ですか！？｣






ヘリ｢はい！！間違いありません！！｣






安室｢そうですか……そう……です……か！！…………良かった、本当に良かった！！｣






Aさんの発見報告に安堵したのか、安室さんはその場に俯き、しゃがみこんでしまった。



今度こそ全員が安堵、喜びに湧き上がった。






諸伏｢良かったな、ゼロ。｣






安室｢あぁ…………ｯｸ……あぁ！！｣






他の人が気づいてるか分からなかったけど、隣にいた俺と緋川さんは気づいた。



安室さんが泣いている事に。



いや、安室さんだけじゃない。



緋川さんだってなんだかんだ涙目だし、後ろにいる松田刑事、萩原刑事、伊達刑事からも喜びの言葉と言葉の間に引くつきが聞こえる。






立石艦長｢ご苦労よくやってくれた。収容後直ちに病院に向かってくれ。｣






ヘリ｢了解。遭難者は両名とも意識があるようですが、念の為病院に直行します。体温は低下してますが、心拍は安定しています。｣






蘭｢…………新一。｣

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