夢色traveler「絶海の探偵」

traveler16 ページ16

沖矢｢僕、教えてくれ。ここで一体何があった？どうしてAに私を呼ぶように言われた？｣






男の子｢えっと……。｣






弱々しくもこの子の口から告げられたのは一刻を争う緊急事態だった。



この甲板に居ないとなると、一体何処に！！



危険に晒されてるに違いないと悟った。



そして、恐らくAは蘭さんと一緒にいるに違いない。



1度食堂に戻って園子さんたちと一緒に安室君の元に行った方が良さそうだな。






沖矢｢僕、1度戻るぞ。｣






1秒でも時間が惜しい。ボウヤを抱き上げて、来た道を戻った。









ーコナンsideー

倉田｢自分の身勝手な行為が捜査を撹乱させてしまい、本当に申し訳ございませんでした。｣






突如として起こった事件は無事解決して、思わずホッと一息ついてしまった。



あとはイージス艦が港に帰るだけだったのだが、突然園子と少年探偵団、沖矢さんが焦った様子で立ち入り禁止区域であるはずのこの場所に入り込んできた。




園子｢おじ様！！蘭見ませんでしたか！！｣






小五郎｢いや。｣






園子｢いくら探してもどこにもいないんです！！｣






小五郎｢どうせまた迷子になってるんだろう。｣






光彦｢違いますよ！！｣






歩美｢全部探したもん！！｣






勇気｢スパイと戦った後いなくなっちゃっだよ！！｣






小五郎｢何！？｣






沖矢｢蘭さんだけじゃありません。Aさんもカバンを残して姿が見当たらないんです。｣






警察学校組｢｢｢｢｢えっ！？｣｣｣｣｣






佐藤｢警部！！｣






目暮｢どうした、佐藤くん。｣






佐藤｢”X”が気になる供述を……。｣






目暮｢気になる供述？｣






関口｢えぇ、奴が捕まる少し前、乗客の女性に正体を見破られたんだそうです。それで、口封じのために海に落としたと……。｣






佐藤｢その女性はまだ高校生くらいで、空手を使ってたそうです。｣






高木｢空手って……！！｣






目暮｢まさか！！｣






園子｢蘭！！｣




佐藤｢それともう1人、蘭さんと思われる女性を助けるために、途中で割り込んできた女性がいたようで……。正体を見破られたかどうか分からなかったが、争っているところを見られてしまったため一緒に落としたと。ストライプの服を着た青い目をした女性だったそうです。｣






萩原｢それって……！！｣





松田｢状況から考えて間違いないだろ！！｣

traveler17→←traveler15

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す