コーヒー ページ34
「はよ〜」
「ん、おはよ」
「家で仕事やのに、化粧するん？」
「んー、リモート会議あるからさすがにすっぴんはさ」
「ふーん。だるいな」
あくびを噛み殺しながら、伸びをする彼
チラリと覗くお腹が妙にセクシーで
慌てて鏡に視線を戻した
ついにうちの会社でも、在宅勤務が始まって
課の違う私たちは、開始時期は違かったため
こうして2人同時に在宅勤務が始まるのは今日からだ
始業は、9時半からなのに
9時までギリギリに寝ていた彼
「あかん。頭回らへん。」
「ギリギリまで寝てるからだよ」
「んー。」
「あ、ちょっと」
ダイニングテーブルで
パソコンを立ち上げる私に纏わり付いた
「腹減った〜。」
「食パンあるよ、あ、ちょっと、、だぁめ」
何事もなかったように
胸元に入り込む手をパチンと叩くと
へいへい、と軽い返事をして洗面台へと向かっていった
__________＿
15分ほどで用意を終えた彼の顔つき
会社で見るような凛とした表情で
あんなに眠そうにしていたのに
あっという間に仕事モードに切り替えてる
「え、ここでやるの？」
「やる場所ないやん」
廉の大好きなピーナッツバターをたっぷり塗った食パンを頬張りながら、パソコンにタイピングする姿は、何故かサマになる
たしかに、部屋の中を見渡してみると
ここが一番やりやすい
だけど、対面して仕事するなんて
ちょっとそわそわしちゃうな
始業前から、
取引先からと思われる電話対応をしてる廉
こうして間近で仕事をしてる姿を見るのは初めてだったから、チラチラ見てしまう
「承知しました。見積書お送りさせていただきます。」
さっきまでの、ふわふわな廉の面影はゼロで。
ギャップの塊にくらくらする。
同じ課の配属じゃなくて良かったと、心底安心した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 690人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
oyasumiico(プロフ) - やまなかさん» ありがとうございます！また書けるように頑張ります〜！ (2020年6月13日 13時) (
レス) id: 0e4319e8c9 (このIDを非表示/違反報告)
やまなか(プロフ) - 凄く素敵な作品でした！彼女に甘々な廉くん最高でした！今後の展開も楽しみにしています。 (2020年6月13日 2時) (レス) id: 3eb5773ae4 (このIDを非表示/違反報告)
oyasumiico(プロフ) - しろさん» コメントありがとうございます。お時間頂戴してしまいますが、更新しますのでお待ちください！> < (2019年2月6日 22時) (レス) id: 0e4319e8c9 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - また続きが読めるの楽しみに待っています。 (2019年2月1日 16時) (レス) id: b25c0e4b75 (このIDを非表示/違反報告)
oyasumiico(プロフ) - yyyyuuuuiiiiさん» ありがとうございます。嬉しいです〜〜 家までかっこいいって...家賃は可愛くないお値段なのは確かです。(笑) (2018年12月5日 23時) (レス) id: 0e4319e8c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：oyasumiico
| 作成日時：2018年11月7日 0時
