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孤独の堕天使 (Shuichi.Akechi) 2 ページ37

「ふぁ～～つっかれたぁ！」

昼休み、誰もいない屋上に
購買で買った焼きそばパンとコーヒー牛乳を
持って思いっきり伸びをする

たまには購買っていうのもありだな

たまたま手にしたレアな焼きそばパンを
思いっきり頬張ろうとすると

原田あぁ、もううるさいわねぇ

どこからか低くて唸るような声

「え、、、」

原田なんだ、望月じゃないのお昼？

木陰から姿を現したのは
全身ピンクと紫のファッションに身を包む
原田先生だった

あれ？カツラずれてるような。

「あ、、原田先生。すみません。
お邪魔しちゃって。」

若林先生～焼きそばパンゲットできなかった！

原田あら残念ね、あ、、望月が持ってるのって
焼きそばパンじゃない？

泣きべそかきながら、
屋上の扉を思いっきり開いたのは

「あ、、ごめんこれ最後の一個だったかも」

若林望月さんが謝らないで？

最近までずっとマスクをしていた
クラスメートの若林くんだった

一時期、秀一率いる男子たちの
いじりの的になっていたけれど
原田先生の普通じゃないアドバイスの
お陰で、マスクが取れて、屋上から
華麗にジャンプまで決めていた恐るべき少年

あんぱんをもぐもぐ食べる姿は
まるで小動物だ

若林なんかついてる？

「あ、いや。失礼します」

原田ちょっと、望月も一緒にお昼食べよ？

「え？」

原田はーやーくっ座って？

若林一緒に食べよう

「あ、、うん」

こうして、ひょんなことから
一緒にお昼を食べる人になった
原田先生と若林くん

そんな光景を
秀一が見ていたなんて、

知る由もせずに。

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続く