short films (ページ31)

今日:13 hit、昨日:2 hit、合計:32,077 hit

マリーゴールド (Ren.N) 2 ページ31

立「あ、これ頼まれてた書類です」

「わざわざありがとなぁ？」

自然と染まる立花さんの頬
廉の満更でもなさそうな顔

『立花さん、戻ろっか？
じゃあ横山さん。立花さんのことよろしく
お願いしますね？あ、近々また飲み連れてって
くださいね？』

横「おー珍しいやん。
喜んで連れ立ったるで？丸も誘って行こか」

『ぜひ～では、失礼します』
＿＿＿

エレベーターホールの前

さっきのは大人げなかったなぁ
少し反省をし、隣をみると
まだ紅く高揚する立花さんの頬

モヤモヤする思いをぐっとこらえて
エレベーターに乗り込んだ

ぼーっとする立花さんのかわりに
行き先ボタンを押すと

「あっぶね、、」

『れ、、永瀬』

「ごめんね？こいつ借りるわ」

『は？』

立「あ、はい」

手を引っ張られてエレベーターから
引きずりだされる

「ちょっと来いっ」

＿＿＿＿

誰もいない会議室に押し込められた

『なに、？仕事溜まってるから
戻りたいんだけど、それにあんなことしたら
立花さんにもっ...んっ』

突然塞がれた唇

「んっ...」

『っにしてんの、ここ会社』

廉の胸板を思いっきり押し
思いっきり離れると、
すかさず掴まれた腕をまた
ぐっと引き寄せられた

「どうしたら機嫌なおしてくれんねん」

自然と廉を見上げる形になる

『え？』

「もう耐えられへんよ、
久しぶりに会っても目も合わせへんし...
このまま別れるん？俺ら」

眉毛をハの字にして
シュンという効果音がつきそうな表情の廉

『別れないよ』

「はぁー、、もう終わんのかと思ってん。
愛想つかされて振られると。
仕事どころじゃなかったんやで」

力なくコテンと額を私の肩にくっつける

「はぁ、、久しぶりのまゆや。」

『んふふ、ごめんね？私も大人げなくて』

「ん～～今日は家行ってええよな？」

『うん、ご飯作って待ってるから』

「っほんま？！」

『んふふ、うん』

「ソッコーで帰るわ」

『じゃあ仕事戻ろっか。
あーあ、立花ちゃんにどんな顔したら
いいのよ、ばか...』

「一緒にいた子？
別にええんちゃう？バレても。
その方がまゆに変な虫つかんし、
横山さんと堂々とご飯の約束もできひんしな』

『廉が若い子に愛想振りまいてんのに嫉妬して？
じゃ、わたし行くから。またね？』

「あ、まゆっ」

逃げるように会議室を出た

連載中
マリーゴールド