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忘れたくて忘れたくない 2 ページ15

「・・・それはできないよ?」

『え?』


「そんなこと、できないんだよ。

気持ちはすごく嬉しい。私のこと
そんな風に思ってくれること。」


『だったら!「「だめなの。


・・・私が、それじゃだめなの。
私、紫耀のこと嫌いになりたくないし、
紫耀に嫌われたくない。

だから、
前みたいに、幼馴染に戻ろう?」


『・・・まゆは、
俺に出会ってよかった?』



震えを必死に隠して、
拳を握りしめる紫耀の手を
優しく包み


「____________小さい頃から、
隣で守ってくれる紫耀が大好きだった。

高校で付き合えた時、私ほんとに嬉しくて。
紫耀といつまでも一緒にいたいって思った。

でもね?紫耀は守るものが増えたんだよ?


・・・私、もう一人で歩けるから」


『まゆ...』


「今は紫耀が前を走ってるけど

うかうかしてると、
私、紫耀の手の届かないところまで
行っちゃうからね?

それくらい、私も私の夢、追いかける。」


『まゆ...』


紫耀が呼んでくれる自分の名前が大好きだ

もっと呼んでほしかった
これからも呼んでほしかった


「たまには地元、帰っておいで?
幼馴染として、歓迎するから...」



『幼馴染か・・・彼氏としての
最後のお願い、聞いてくれる?』


最後のお願い。
自分で別れを切り出しながら

最後という言葉にとてつもなく
動揺する。


「何?」


『・・・最後のキスを』



紫耀の顔を、脳裏に焼き付けるかのように
見つめると、紫耀は私の顔を愛おしそうに撫でる

このキスが終われば、

私たちは、さよならだ。


二人のなかなか重ならない唇




必死に涙をこらえる


目を再び合わせると、

近づいてくる顔



重なる唇。そして徐々に増す深さ。
お互いを感じようと、息をするのも忘れて
必死に口づけをした。


唇を、名残惜しそうに離す。

紫耀を見ると、
目を閉じて、再び顔を近づけ
おでこ同士をくっつける

『俺、人をこんなに好きになったの
まゆが最初で最後だ。
今までも、これからも、愛してる。』




「紫耀、、私も大好きだった。

愛してた。

ばいばい。」

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作者名:oyasumiico | 作成日時:2018年5月12日 16時

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