ラヴ・パレード (S.h) ページ1
肌寒い帰り道
駅からの道を歩いて帰る
もうすっかり夏も終わろうとしている
ピコンとメッセージの受信を知らせる音
‘今日はありがとう。
さっき話したDVD明日見たいな。
紫耀くんちで。’
お酒の入った俺の頭には
その文章を理解するのに時間がかかった
その文章を理解すると、お酒で上がっていた
体温が一気に下がる
彼女との出会いは2ヶ月前。
廉に呼ばれ行った飲み会に、彼女がいた
一目見た時から、彼女の瞳に目が離せなかった
一目惚れだった
あれから、あらゆる手で彼女と会う口実を作った
素直に会いたいと言えないダメな男だと
廉には言われたけど、俺の気持ちを後押ししてくれ、彼女と会う機会をこの2ヶ月間作ってくれた
急いで家に帰り
家に着いたのは夜中の2時
『まず、何から片付けよう』
脱ぎ散らかった洋服
飲みかけのペットボトル
ゴミ袋にいらないものを捨てていると
何かにつまずく
『痛っ、、て、、これはやべぇ』
廉から借りたいかがわしいDVD
押入れに思いっきりぶち込んだ
高鳴る胸と、浮き立つ足
『あーだめだ、全然進まねぇ』
飲めないブラックコーヒーを
柄にもなく淹れる
『にっっっが』
今日は朝までかかってしまいそうだ
カーテンの隙間から覗き込む月の光が
やけに綺麗に見えた
_______
ORANGE RANGEさんの
ラヴ・パレードより
気まぐれ短編第一弾
お相手は平野紫耀くん
彼は綺麗好きということなのでお部屋はきっと綺麗だと思うけどね
(ブラックコーヒーが飲めなくてお部屋が汚い
亮ちゃんと迷ったんだけど笑)
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作者名:oyasumiico | 作成日時:2018年5月12日 16時