Love dies only when growth stops ページ25
REN side
かっちり締まったネクタイを緩めながら、リビングへと続く扉を開けた
R「澪...？」
キャンドル一つだけが灯されたリビングに
ソファの上で毛布を頭から被り、体育座りの体制で丸くなる澪の姿
「あ、...おかえり」
俺の目を見てにっこり笑った澪は
少し眠そうな目をしている
R「眠れへんの？」
脱いだジャケットをソファの背もたれにかけ、ゆっくり澪の隣へ腰を下ろした
「ううん。もう寝るよ...ん？レンこんな香水つけてたっけ？」
そう言ってくんくん俺の首筋を匂った澪からはふんわりアルコール
R「酒飲んだんか？」
お酒の弱い澪が一人でお酒を飲んでいることは珍しい
俺の顔を見つめる澪の目はとろんとしているが、全てを見透かしているようなで。
「情報を聞き出しただけ？変なことされてない？」
R「変なことってなんやねん。そんなんされてへんから」
今度は泣きそうな目をするから、耐えられなくなり、その視線から逃れる
「うそ...」
そう言って澪は毛布から手を出して、俺のワイシャツの第2ボタンを開けた
R「ちょっ、、なんやねん」
その手から逃れようとするも
「・・・ついてる...」
その冷たい指でなぞられた右側の鎖骨上には、くっきりついてしまったキスマーク
バレてしまった罪悪感から、その目を見れずにいると、鎖骨の上に柔らかな感覚が触れた
俺の下には、澪の小さな頭
「嫌、、」
R「え？」
一瞬の出来事に気が動転していると
「こういうの嫌」
下から俺を見上げる形の澪と目が合う
その目はうるうる潤んでいて
するとそのまま俺の胸元に頭をぴたりとくっつけた澪
R「えっと...そのごめん...」
とりあえず謝ってみるも、一向に反応はない
そのかわり、澪の微かな吐息が胸元にかかるからくすぐったくて
R「・・・澪」
戸惑いながらも、その華奢な肩を掴んでみるも全く反応はなし
自ずとその吐息の正体も明確になる
R「寝てるやんけ」
一連の行動にドギマギした俺の気持ちもお構い無しに俺の胸元ですやすや眠る澪
R「勘弁してや、、ほんま心臓何個あっても足らんわ」
その幼い寝顔は、こどもの園にいた頃から何も変わっていない
完全に体重を預けてきた澪の身体を優しくぎゅっと抱きしめた
Some people feel the rain. Others just get wet.→←Turn your wounds into wisdom
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
oyasumiico(プロフ) - ゆかぴさん» 返信遅くなって申し訳ありません！久しぶりに更新させて頂きました！ノロマ更新になるかと思いますが、、是非読んでくださると嬉しいです＾＾ (2019年7月15日 23時) (
レス) id: 0e4319e8c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかぴ(プロフ) - これは更新されないんですか？面白いです (2019年6月7日 9時) (レス) id: 5eaf1cb74a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：oyasumiico
| 作成日時：2018年9月4日 0時
