& princess 5

ハッピーハロウィン！ ページ9

10月中旬

あるテレビ誌の取材で朝から現場入りしたメンバー達

時間はまあまあな、朝の早さにもかかわらず
ハイテンションな男子メンバー達

今回のテーマはハロウィン
それぞれ用意された仮装を見に纏い
ひたすらお菓子パーティーもしながらの座談会

となんともゆるゆるなテーマ

「えー！わたし特攻服着たい」

まだ眠い目を擦っていたまゆだけど
真紫のガチガチの特攻服を前にした途端
目のキラキラが止まらない

真紫の特攻服、ピンク色のナース服、赤色のチャイナドレスの3パターンが用意されていた

廉「ちびやから絶対この丈じゃ長いやろ」

「でもチャイナドレスもナース服も嫌だもん」

廉「何言ってんねん、絶対そっちのがええやろ」

「じーん！廉が朝から変態なんですけど」

廉「おまっ！人聞き悪いこと言うなや」

神「わぁ、まゆの衣装もすごいね」

「わ！神、海賊似合う！その眼帯かっこいい」

神「そう？ならこれにしようかな」

「廉は？」

廉「俺パイロットやった」

「うわぁ、ぽいわ。」

廉「おい、神の時と反応ちゃうで」

「褒めてる褒めてる。絶対似合うから早く着てきな？」

満更でもなさそうに、欠伸をしながら
着替えに行った廉を見送ると

岸「お姉さんは決めましたかー？」

後ろから岸くんの声
何の気なしに振り返ると

「わぁっ！！！」

目の前には大きな頭を抱えたフランケン、、
もとい岸優太

岸「どう？似合ってる？」

「に、、似合ってるね」

なんだかみんなとテイストが違うような...
まあ本人が楽しそうだからいっか。

岸「にしてもまゆの衣装全部すげえな。
どれにすんの？」

「特攻 紫「ナース」

「って紫耀！」

私の言葉を遮った正体は
バンパイアの衣装を着た紫耀

「似合いすぎてる...」

岸「ガチのバンパイアに見えるわ。まじで血飲んでそう」

たしかにと頷いていると、紫耀はラックからナース服をとってわたしの背中を押した

「え、、ちょ」

紫「ナース服一択！」

半ば強引に決定されたその服は
今までいろんな仮装をしてきたけれど、
着たことのないタイプのなかなか攻めてる衣装

「うわぁ、、まじか」

衣装さんにいとも簡単に最終チェックされ、
メイクさんにされるがままに化粧を施され、
最後にカツラをかぶせさせられた

『はい！まゆちゃん終わり！スタジオいこっか』

スタッフさんにそう言われ、重い足取りで
スタジオへと向かった

ハッピーハロウィン！ 2→←初主演映画「S」 ある記者のレポート

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す