五十六 ページ6
鶴丸国永殿は前任の気を損ねてしまったのだろうか?
最初は傷がないと思っていたが隠していたとは、
そんなことを考えながら本丸へ帰る。
途中崖から落ちたが気にしないで行こう。怪我?
中傷だ。だから、まだ大丈夫。囲まれたら一溜りもないけどな。
?「そのかっこう、ぶざまですね。おそわれでもしましたか?」
今剣殿か。実を言うと、歴史修正主義者からの攻撃はあまり受けていない。
つまり大半は崖から落ちた怪我だ。無様と言われても仕方が無いか。
「そうだな。鳥を見ていたら崖から落ちてしまった。
何も言い返せない。して、何用か?手入れか?食料か?」
そう言えば今剣殿の目が見開かれる。
そんなに驚くことだろうか。まぁ普通崖に落ちることなんて無いからな。
「………ちがいます。あなたとおにごっこしにきたんです。
もちろんとうけんありです!」
そう来たか。他の太刀より速いと言えど走るのは得意では無いのだが……。
全て防ぎきるか、それとも手っ取り早く気絶させるか……
鶴丸国永殿のようにしてしまったら可哀想だし……。
ここは霊力でどうにかするか?
そういえば言霊というものがあった。
使いたくはないが最善手を打つとしたらこれしかないのだろう。
防いでもかかってくるだろうし、逃げたら簡単に追いつかれる。
気絶させようともそこまで近づけるか分からない。
早めにしよう。
今剣「はじめますよ!よーい「言霊〈縛〉」?!」
「すまないな。追いかけっこは得意じゃないんだ。大人しくしててくれ。」
近づき、気絶させる。今度は殴ってはいないぞ?
これも霊力でやって見た。上手くいってよかった。
さて、離れに運ぶか。
.
.
.
鶴丸国永殿は、まだ寝ている。強く殴りすぎたのだろうか、
起きたら全力で土下座だな。
427人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翔(プロフ) - 安仙任さん» ありがとうございます!亀更新ですが頑張ります! (2021年2月12日 20時) (レス) id: e634417883 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - とても面白いです!続きを楽しみにしてます!これからも頑張ってください(^^) (2021年2月12日 19時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アパー | 作成日時:2021年1月28日 18時