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七十 ページ20




こんのすけが助けを求めてきた。どうやら新しい審神者が大変なことになっているらしいと



悲惨だった。

寝巻と布団は乱れており四肢は投げ出され白目を向いて気絶しているようだった。それに加えて畳には引っかき傷があり爪が割れて今は固まってはいるがそこから血が出ていたようだ。
腹は殴られたのか青紫に変色している。腹だけではない、腕も、脚も、顔も、青紫に変色していた。

傍から見ればもう死んでいるかのような状態だが薬研によるとまだ息はあるんだそう。


「ぁ...誰かに、やられたのか?....臀部から血が....」

「あ..あ....そんな....僕が...見張っていれば…」

「ッッ...とにかく今は治療だ。俺は救急箱を持ってくる。燭台切の旦那は体を拭くものの用意を、鶴丸の旦那は見張りを頼む。」


2人の返事を聞きながら急いで粟田口部屋に戻る。手入れ部屋のものは穢れているだろうから使えない。確か押し入れの奥に見つからないよう取っておいたものがあるはずだ。

兄弟を起こさないように静かに部屋に入り救急箱を取りに行く。


「薬研?審神者殿の部屋に行ったのでは?」

「いち兄、それが...」

「救急箱…審神者殿に何かあったのかい?」

「いや、でも、今は会わない方がいい。それにいち兄もまだ整理できてないだろ?あと1週間ぐらい整理してみたらどうだ。」


いち兄はあの後審神者の話をした。洗脳はされていないこと、自分が勝手に部屋を出て行ったこと、審神者の霊力が悲しく優しいこと。

でもやっぱり疑念は持っているようだ。
そうれはそうだろう、一期は精神が不安定な時に審神者を見ただけで冷静な状況でしっかりとは見ていない。鳩羽もそうだ。満身創痍の状態でいた訳だからあれが鳩羽の本性では無いのだろう。


「...薬研に何かあったらいけない、私も行こう。それにその様子では審神者殿は怪我をしているんだろう?薬研を助けて貰ったからね。手伝えることがあるのなら私も手伝おう。」

「そうか、助かる。」

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(プロフ) - 安仙任さん» ありがとうございます!亀更新ですが頑張ります! (2021年2月12日 20時) (レス) id: e634417883 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - とても面白いです!続きを楽しみにしてます!これからも頑張ってください(^^) (2021年2月12日 19時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アパー | 作成日時:2021年1月28日 18時

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