六十四 ページ14
辺りを見渡してみると障子や畳には赤い液体がべっとりと着いていた。
多分、おれの血だ。畳がいちばん酷い。
力んだ時に溢れたか、もしくは薬研殿の刀を抜いた時に溢れたか。
まぁそんなことはどうでもいい。
今の薬研殿の状態は闇堕ちを取り除いただけで怪我はまだ治っていない。
どうしようか、
.
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「おいっ早く開けろ!!!何だこの強い言霊は?!
君は術師かなにかか?!」
.
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倒れれば、解除されるだろうか。
もしそうであれば今もちあわせている霊力で、
薬研殿のことを......
できても中傷だったか。まぁいい、今度は寝込まないように直ぐに起きないとな。
薬研「...ん、ここ、は?」
「起きたのか、待っていろ。すぐに霊力を戻すからな、
はやく、傷を治してやるからな.....だから、少しだけ、きゅうけ....」
ドンッ
薬研「なっ?!人間、っく、まだ傷が....!」
鶴丸「っおい!鳩羽!!..っ薬研じゃないか!どうしてここに、」
血溜まりの中に鳩羽の体。
音を聞き付けた燭台切と今剣がやってくる。
今剣「っっとりあえずはこびましょう....
薬研には、あなたがどうなっていたかおしえます。」
.
.
薬研「俺は、どうなっていた?なんで、記憶が無いんだ?....」
今剣「あなたはやみおちしていたんです。
そのやみおちをあのにんげんがなおしました。きずも、ちゅうしょうまでなおしました。」
薬研は酷く顔を歪める。怒りの歪みだ。
やはり人間と言うだけで怒りが込み上げてくるのだろうか。
薬研「どうせまた傷つけるんだろ?!そんなんだったら.....そんなんだったら、早く折れよ....!」
今剣「れいりょくを...あのにんげんのれいりょくをかんじましたか?
ぼくは、かんじました。」
薬研「そりゃ、感じたけど.....でも!「つめたかった。ぜつぼうしているようだった。」っ。」
今剣「でも、やさしかった。いままでのにんげんにはかんじられなかったものです。
それでも、しんようできませんか?」
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翔(プロフ) - 安仙任さん» ありがとうございます!亀更新ですが頑張ります! (2021年2月12日 20時) (レス) id: e634417883 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - とても面白いです!続きを楽しみにしてます!これからも頑張ってください(^^) (2021年2月12日 19時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アパー | 作成日時:2021年1月28日 18時