6︰でも、同じ哺乳類だよ? ページ7
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『サトツさんが最初に死んでも自己責任、って言ってたでしょ?』
その問に当然のようにヒソカは頷く。会話が聞こえる位置にいた受験生達はなんだか猛烈に嫌な予感がした。
『だから、退屈だし、邪魔だし、適当に殺しちゃおうかなって思って』
サーーっと人でごったがえしていた2人の目の前が開けた。その光景を見て愉快そうにヒソカは笑う。「わざとかい?♢」『んーん、面倒臭いからもうどうでも良くなったって言おうとしただけ、』とは聞こえる距離にすでに他に人は居ない。聞こえていたとしても距離を置いただろうが。
『そもそも、道を開けてほしいだけなら声に出す前に殺しちゃうよ』
「キミらしいね♡」
機嫌を良くしたヒソカとは逆に、Aは顔を顰めた。肌を刺すような殺気がすぐ側、すなわちヒソカから発せられたからだ。
『興奮しないでよ、ピリピリする』
「んー...無理かな♧」
『じゃあ、ナニとは言わないけど切ってみる?』
こてり、首を傾げて脈絡なくAは問うた。なんてことの無いように、まるで余分なものは要らないでしょ?とでも言うかのように。
「...ウン、遠慮しておこうカナ♢」
当然、ヒソカも列記とした男なので。一瞬ソレを想像して殺気はなりを潜めた。だってAなら一回やって見たかったんだ!なんて言って本当にやりかねない。ヒソカの反応にAは心底残念そうに声を落とした。
『効果はあると思うのに。犬って去勢すると大人しくなるんだって、』
「ボク、人間なんだケド...♧」
『でも、同じ哺乳類だよ?』
そー、とヒソカは目を逸らした。ヒソカのその様子に、珍しくAは折れることにした。ヒソカの反応が面白かったのもあるが、Aにとってヒソカはお気に入りでもある。飄々とした態度を崩したヒソカにカワイソウかな?と思ったのだ。反応が気になるだけだから、相手がヒソカじゃなければいけない理由は無いし。
そこまで考えて、ふと視線を感じた。勿論ヒソカじゃなくてもっと大勢の。現状の機嫌は悪くないAは苛立ちを感じる訳もなく、ただ純粋に疑問を抱いて視線の方に顔を向ける。
パチリ。彼らと目が合って、焦ったように目をそらされた。
銀髪と、金髪と、黒髪2人の4人組。ヒソカが好きそうだと直感的に思った。
「...A?」
私が静かなことを疑問に思ったのか、ヒソカに声をかけられ笑う。
『ヒソカが好きそうな子達見つけたよ』
「へぇ...♤」
密告。だって、昂ったヒソカの相手はやだ。
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マニ。(プロフ) - 海神 瑠花さん» ✉️。是非!遅いのも私も同じなので仲良くしてくれると嬉しいです!ボードに返事送りました!お返事お待ちしています。💖 (11月26日 19時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
海神 瑠花(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます!︎💕︎返信が遅くなることが多々あるかと思いますがそれでも大丈夫なのでした是非😊✨ (11月26日 17時) (レス) @page4 id: 047a8ff329 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ✉️。こんにちは、とても面白いです!もしよろしければボードで会話とかしたいのですがよろしいですか?お返事お待ちしています!💖 (11月26日 17時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海神 瑠花 | 作成日時:2023年11月26日 12時