14：世間知らず ページ15
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「先ずはオレの指定する料理を作ってもらい」
「そこで合格した者だけがあたしの指定する料理を作れるって訳よ」
其処で一拍。間を置いて、メンチは得意げに笑う。
「つまり、あたし達二人が美味しいと言えば晴れて2次試験合格！試験はあたし達が満腹になった時点で終了よ」
ご機嫌なメンチの言葉に どうしよう、とAは思う。
Aにとって料理とは、一種の美術品だ。
完成されたそれは美しいし、人を惹きつける魅力がある。しかし、完成させるまでには膨大な時間や経験が必要不可欠だ。
それに加えて、人の目に触れる時には既に完成されているのが殆ど。
何が言いたいって。Aは料理という概念を知らない訳ではなく、存在を認知していても理解をしていないということだ。彼女にとって料理とは、
□■□
『豚の丸焼き....ブタ....ぶた...？？？』
丸焼きってことは、豚を火炙りにするってことだよね。
先ずは、と提示されたブバラの課題にAは眉を顰める。
程なくして一斉に駆け出した受験生に紛れて、森林の中に潜ったAは、やはり他の受験生とは全く別の所で心底困っていた。
まず、豚ってどんな形なんだろう？と。
『...そっか、そうだよね。豚って動物だから、生きてる時の形がちゃんとあるんだよね、困ったなぁ....』
ポツリと呟いて、眉尻を下げては首を傾げる。
何度も言うが、彼女は生粋のお嬢様である。
俗世に出てまだ4年。裏社会云々には明るいが、彼女はちょっと世間知らずである。何せ世間一般の常識については、なぜなぜ期真っ只中の4歳児レベルなので。
彼女の中では豚と呼ばれて思い付くのはステーキやらソテーやらの調理後の姿。
つまり、豚の調理後の姿しか知らない為に豚という単語とその姿形が一切一致しないのだ。豚を豚と認識していないまでもある。
えっと、豚は動物だから...、とりあえず目に入った動物を全部仕留めれば良いのかなぁ...？？？
困りに困って、Aは取り敢えず強硬策に出ることにした。
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マニ。(プロフ) - 海神 瑠花さん» ✉️。是非！遅いのも私も同じなので仲良くしてくれると嬉しいです！ボードに返事送りました！お返事お待ちしています。💖 (11月26日 19時) (
レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
海神 瑠花(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！︎💕︎返信が遅くなることが多々あるかと思いますがそれでも大丈夫なのでした是非😊✨ (11月26日 17時) (レス) @page4 id: 047a8ff329 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ✉️。こんにちは、とても面白いです！もしよろしければボードで会話とかしたいのですがよろしいですか？お返事お待ちしています！💖 (11月26日 17時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海神 瑠花 | 作成日時：2023年11月26日 12時
