寝る場所 ページ20
〜カタクリ side〜
カ「ペロス兄は、まだ寝ないのか?」
ペ「ああ…少し、この本が気になってな」
その本は確か…"異世界人"の本…
カ「まさか…Aが"異世界人"だと思ってるのか?」
ペ「いや…この本に書いてある人物が
Aに少し似ているなと思っただけだ」
カ「似ているか…だが似ているところは
白い髪に赤い目…そして雪のような白い肌…それだけだ」
ペ「確かに、そうだな…
まぁ、気になって読んでただけさ
別にAが"異世界人"だとは思ってない
それより…お前はAの事を気に入ったのか?」
カ「…何故、聞く?」
ペ「Aに対して優しいと思ってな」
俺がコイツに対して"優しい"?
それはコイツが寝なかったから寝かしつけただけだ
それにしても…
今日、仲間になったばかりのコイツを
ペロス兄は気に入りすぎじゃないのか?
カ「Aはママの"お気に入り"…
雑に扱うより優しくした方がいいと思っただけだ」
ペ「ｸｸｸｯ…お前は素直じゃないな」
カ「……」
ペ「別に私は、お前を怒らせる為に言ってるわけじゃない
Aは他の奴等とは違う…だから、お前と仲良くなれそうだと思ってな」
カ「…仲良く?」
ペ「お前の"それ"を見ても
Aは馬鹿にはしないだろうと私は思う」
カ「!…どうだかな」
まさか…ペロス兄が、そこまで言うとはな…
まぁ…確かにAは
他の奴等とは若干、違う……それは俺にも分かる…
だが…もし見せたとして…
アイツ等と同じ反応した場合は…
俺は…きっと…コイツをコロすかもしれない…
いくら…ママの"お気に入り"でも…
ペ「さて…そろそろ私達も寝るとするか」
カ「…ああ」
ペ「…Aの隣で寝たら、どうだ?」
カ「!…遠慮する」
ペ「じゃあ、私はAの隣で寝るとするかな」
カ「…本気で言ってるのか?」
ペ「ｸｸｸｯ、冗談さ ペロリン♪」
冗談には聞こえなかったが…;;;
貴『…ん……(ｽﾔｽﾔ』
カ「…ﾌｯ…」
本当…子供にしか見えないな…
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作者名：狐面 | 作成日時：2022年5月16日 13時
