【３年A組】A組の美男美女の秘密 (ページ24)

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最上side

俺と里見、真壁は美術室に来ていた

目的は中尾の生死を確かめるため

昨日聞いた話だと中尾は高確率で生きている
先生は刺す直前に血糊の袋を中尾の胸に仕込んだのだろう

里見「誰が先に行くんだ？」

『俺はヤダヨ』

真壁「え！？Aが先にいってくれるんじゃないのか！？」

『誰もそんなこと言ってないだろ。じゃんけんだ、じゃんけん』

里見「うわー、負けたくねー」

『最初はぐー、じゃんけん

「「『ポンッ』」」

最上：グー

里見：グー

真壁：チョキ

里「『真壁だな』」

真壁「やだよー、行きたくないよー」

真壁はあーだ、こーだと言っているが、なんとかドアの前に行かせた

真壁「はぁ・・・やだなー」

ガチャっとドアが引かれ、真壁はバランスを崩して前のめりに倒れてしまった

出てきた先生はじっと俺らを見つめる

里見は俺らは和食派だからととっさに言った

その間、俺は部屋の中を盗み見る
部屋の中は生臭くない

血の匂いも・・・・・・しない

血痕も見当たらないし

大きな道具も見当たらないな

どこか他にスペースがあるのか・・・
2階の部屋に中尾がいるのか？

俺は頭をフル回転して考えた

先生に「なるほど。考えとくよ」と言われた
すると、先生が俺の顔を見る

柊「最上？此処に気になるものでもあるのか？」

その一言で一気に緊張感が増した
里見と真壁は冷や汗を流している

俺は平然とした表情で『いえ、特に』と返した

柊「そうか。そろそろ授業始めるから、皆に声掛けといて」

里見「はい。おい、いくぞ・・・」

俺達はそのまま、その場をあとにした

里見「A、見えたのか？」

『あぁ。間違いない』

中尾は生きている

教室に戻ると、上條と水越が言い合いをしていた

水越「はぁ！？猫被り女は黙っててよ！」

上條「でも！あの時の答えは皆で考えたものでしょ！それをさくらのせいにするのはよくないよ！！」

上條の訴えに水越は額に青筋立て、手を振り上げた

さすがに俺にも責任はあるので2人の間にはいる

水越「このっ！『大体中尾が殺されたのは俺が油断したせいだけど？』