68 J.T ページ19
メンバーに背中を押されて楽屋を飛び出して階段を駆け降りる。
地下の駐車場に降りてきて見つけた。
瀬部の車。黒いバン。
キーを車に向けてピピッとロックを解除。
スライドドアを開ければ奥の座席で膝を抱えてるA。
いきなりドアが開き驚いたのかバッと顔を上げた。目を真っ赤にしてポロポロと涙を流すA。
…俺が泣かせたんだ。
車に乗ってドアを閉め、ストンとAの隣に座った。
「A、」
「出てって」
「A」
「出てって！」
「A、ごめん、」
「聞きたくない！」
「Aきいて、ごめん」
「どうしてっ、」
「俺不安だった。Aが二宮くんをまだ好きなんじゃないかって。Aのこと好きすぎていつもの俺じゃなくなるのが怖かった。信じてやれなくてごめん。あの時一番に信じてくれたのはAだったのに俺、本当ごめん。頼むからSixTONES抜けるなんて言わないで」
「…」
「Aはちゃんと向き合ってくれてたのにな」
俺の言葉を聞いて黙るA
「…二宮くんのこと忘れたって言ったら嘘になる…でも樹が近くにいて、私のこと好きって言ってくれて付き合ってくうちに樹の存在が大きくなって二宮くんが離れてくよりも樹が離れてく方が怖いって思った。私樹のことちゃんと好きだよ、」
「最後の部分もっかい言って？」
「樹が好き」
「まじで嬉しい。俺とやり直してくれる？」
「もう浮気しない？」
「絶対にしない。裏切らない。約束する。メンバーにも全部話そう」
「え、でも」
「Aが俺を選んでくれたんだよ？大丈夫に決まってんじゃん」
「樹、」
「もう絶対泣かせない」
「本当？」
「本当」
「ねぇ、樹。やり直す前に樹にお願いがあるの」
「ん？」
「きちんと樹と向き合いたい」
「A？」
「今の樹なら大丈夫だよね？」
「え？」
「二宮くんと話がしたいの」
え？
「でも、」
「二宮くんときちんと話したい」
「…」
「お願い、樹」
二宮くんと話がしたいというA。
少し前の俺なら間違いなく嫌だと言うだろうけど、今の俺なら大丈夫。
Aを信じてる。
「…分かった」
「ありがとう」
「信じてるよ、A」
「もちろん。もう間違わないよ」
何日かぶりのキスは俺たちが、SixTONESが幸せになるための始まりの合図。
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すぅ(プロフ) - XEU1jFR5zi4hrPUさん» コメントありがとうございます！お話楽しんでいただけてますでしょうか？オチは決まっていますが、どちらとくっつくかは最後までお楽しみに！(^^) (2020年2月1日 22時) (
レス) id: 5af09bd4c5 (このIDを非表示/違反報告)
XEU1jFR5zi4hrPU(プロフ) - とてもワクワクするお話ですね!ワタシ的に二宮くんと幸せになってもらいたいです！！ (2020年1月30日 1時) (レス) id: 1b30fccd49 (このIDを非表示/違反報告)
すぅ(プロフ) - ニコさん» 初めまして！コメントありがとうございます！素敵な小説だなんてもったいないお言葉です…！楽しんでいただけて本当に嬉しいです！今後ともよろしくお願いします！ニコ様も感染症等には十分にお気をつけくださいね！ (2020年1月30日 0時) (レス) id: 5af09bd4c5 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - 初めまして！とても素敵な小説を書かれててとてもハマっています！今後の展開や二宮くんの事や主人公と樹の関係など楽しみです！感染症などか流行っているのでお身体には気をつけて更新頑張ってください！ (2020年1月29日 14時) (レス) id: 1c6687e86f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すぅ | 作成日時：2020年1月26日 1時
