ブラックアウト

33 J.T ページ33

無事に10万円の旅は終わりを迎えた。
この2日間を思い出す。




Aとのわだかまりが出来たまま迎えた撮影。









しかも1泊2日の旅行。



これ俺大丈夫？







いろんな意味での不安。








瀬部から聞かされて10万円を渡されたのはいいものの
いつ謝ろうかなぁ…。

とにかくそのことだけを考えてた。







仕事に私情は持ち込まない主義だけど、Aが気になる。









そんな時に巡ってきたチャンス。








謝るのはここしかない。









「A、ごめん」








そしたらAはキョトンとして









なんで樹が謝るの？って









くそ、可愛い…。









自分の中で背負い込むA。









俺が悪いのに自分が悪いって思ってたんだろうな…
ごめんな、A。









仲直りをした俺たちを見て喜ぶメンバー。









最高のメンバーだなって。









移動中にママの話が出てAが挨拶に来たいって言うから未来の奥さんとして紹介ありだなって思ったけど、鈍感なAは俺の意味には気づかない。









そのあとご飯をくら寿司で食べてAのドラマの話になって。









あれ、見るに耐えないくらい嫉妬で狂いそうになるんだよな、







なんて言えるはずもなく、でもAの演技はみたい…。







だからいつも北斗に付き合ってもらって一緒に見てる。









ユリ役はAをモデルにしたんじゃないかってくらいぴったりで。









どうしてもAと二宮くんがちらつくんだよな、
こんなヤラシイ顔を二宮くんにも見せてんのかなとか。









そんなこと考えながらも頼む、菅田くん。




Aに堕ちないでくれって思いながら見てるんだけども。









そんな事を考えてしまう俺はどうしようもないくらいAに惚れてる。

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