TOPOP《青》

Episode39 ページ40

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いつものように身支度を整え、

バイクに乗ってクライアントの元に行く。









-ｶﾗﾝｶﾗﾝ…









バーには不釣り合いな音がして、

見慣れた風景が広がった。









すっかり顔馴染みになってしまったクライアントの隣に座り

軽く談笑しながらお酒を飲む。









まぁ、これはカモフラージュやけど。









人目を盗んでクライアントに薬を渡し、

変わりにお金を貰う。









サッとそれを確認して、

僕は立ち上がった。









自分が飲んだ分のお酒の代金を置き、

店を出る。









ｶﾗﾝｶﾗﾝ、とまた不釣り合いな音がする。









「お兄さん、少しお話聞いてもええですか？」









ﾄﾝﾄﾝと肩を叩かれて振り返ると、

警官服を身にまとった若い警察官がいた。









年は僕とあまり変わらへんくらいやと思うけど、

僕とは違いスラッとしてて背が高い。









逃げな、そう思った刹那、

グッと右手を掴まれた。

その力があまりにも強くて、

バランスを崩してしもた。









前屈みに倒れこむ僕の体を支えながら、

警察官は僕が逃げられないようにしっかりと

体を固定した。









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