TOPOP《青》

Episode37 ページ38

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やっぱり、僕は人が苦手や。

理屈では説明がつかず、

理論とは全く異なる行動を取る。









よく分からへん生き物。









それに比べて"命"を持たへん薬品は

僕の計算通りの変化をもたらし、

僕の計算通りに答えを出す。









全て計算通りになる薬品は

ますます僕の心を虜にした。









運び屋とバイトの金が貯まれば、

ゲームと薬品に費やして。









薬品だってそこらじゃ買えへんようなもんは

運び屋で知った闇ルートから手に入れる。









そうやって僕は特に何の意味もなく

危険な薬を作り続けた。









別に人を殺したいとか、

傷付けたいとか、

苦しめたいとか、

そんな気持ちは一切ない。









どんな劇薬を作ろうが、

それを試すことなんて一度もない。









ただ実験を繰り返し、

僕の理論と一致するか試したかった。









それだけなのに。









僕の部屋は劇薬で溢れ、

専門知識のない人が入るには危険すぎる部屋になってしまった。









触れるだけで火傷をしたり、

視野を失ったり、

酷いものは少量でも死に至る薬まで付くってしまった。









それでも計算通りに上手くいく薬と、

僕のコントロール通りに動いてくれるゲームだけは

辞められへんかった。









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