Episode11 ページ11
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施設に帰ってきてから
大倉くんの部屋に向かった。
確か一人部屋だった気がする。
ノックもせずにドアを開けると
ベッドに座ってる大倉くんと目があった。
・・・やっぱり、泣いてる。
彼の頬を濡らす涙は、
止まることなく溢れだす。
「どう、したん・・・?」
疲れたように笑う大倉くん。
ベッドの足元にはランドセルが転がっていた。
「僕には分かれへんことがあんねん。知らへんことは知りたい。自分が納得出来るまで、ちゃんと確かめたい」
「真面目さんなんやね」
「ねぇ、大倉くん。"家族"ってなんなん?教えて。僕、分かれへん。なんで大倉くんがそない傷付くのか、分かれへんねん」
「家族、なぁ…」
小さく呟いた大倉くんは
宙を見ながら答えてくれた。
「それは僕にも、分かれへんなぁ…」
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蓮 - この作品面白いです!もしよかったら私の作品も見てください…題名は「Bar Eight」です…よろしくお願いします…更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2015年7月8日 20時) (レス) id: b557673d46 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう☆(プロフ) - 咲希さん» やっとやっさん編まで来ました~!笑 そんなこと言ってもらえるなんて、めっちゃ嬉しいです(*´-`)全シリーズ完結目指して頑張ります!! (2014年11月23日 8時) (レス) id: 50f67557b5 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 章ちゃん編おめでとうございます!!ゆう☆さんのパッチシリーズは全てきちんと繋がっているので読みやすいし分かりやすいし振り返りやすいしで大好きです!更新頑張ってください(p^-^)p (2014年11月23日 8時) (携帯から) (レス) id: 4347f1ae5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう☆ | 作成日時:2014年11月23日 1時