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コンコン
「…せ、せーちゃ〜ん？入っていい〜？」
末「どうぞ〜。…あ、せや、さっきの袋の中身な」
思わず息を飲んでしまう。
はぁ…何やろ…怖いなぁ…聞かん方がええかなぁ…
末「これ！俺とAのおソロのネックレスとその他諸々」
「…え？」
いや、え、ちょ、
なぜネックレスごときであんな深刻な顔したんでしょうか？誠也さん、答えてください…
末「たぶんAやったら ネックレスごときで… とか思いそうやから一応説明しとくと、」
さすがせーちゃん、お見通しやね！
…って感心するとこちゃう！
末「このネックレスとその他諸々なぁ、お値段がすんごい高いんよ。
リチャは結婚祝いのつもりでくれたらしいけど、こんなん結婚祝いであげるようなもんちゃうねん」
「は、はあ…」
末「で、ここで２つAに考えてもらいたいことがあります！」
「はいっ！」
末「お、ええ返事(笑)」
…誠也さん？なんか楽しんでませんか？
末「質問ひとつめー。
リチャにお礼になんか渡すとしたら何にしよう。ネックレス以上のもんあげようと思ったらエグいことなんねんけど」
「ああ〜、せやな…うーん…」
末「あ、今すぐ答えろってわけちゃうからな？ゆっくりでええよ！
んで、ふたつめ。…俺、やっぱちゃんと働いたほうがええ？」
「…へ、」
末「いっつも言うけど、Aが仕事頑張ってくれてるから今の生活があるわけやし、
親友がこんなんプレゼント出来るくらい出世してんのに、俺、まだなんも出来てへんなあって…」
確かによく私に聞いてくることやけど、正直こんな深刻に悩んでるとは思ってなかった…
でも、せーちゃんが全く何もしてないかって、そんなことはない。
せーちゃんが家事やってくれてなかったら私はとっくに昇天してたはずやし、デザイナーのお仕事やって頑張ってる。
…どう言ったら、せーちゃんに上手く伝わんのかなぁ？
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作者名：まっしゅ | 作成日時：2017年10月6日 0時
