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そう言ってお昼に受け取った小さな紙袋を渡す。
末「ありがと！…中身何って言ってた？」
「何も言われんかった。もうめーっちゃ中身気になんねんやんか、私が！
いくら夫婦やからって勝手に人のもん見るのもよくないやん？」
末「あー、まあ、せやなぁ。
でも別にアカンとは言わんで。俺そんな見られて困るようなことせんし(笑)」
「え〜それは早よ言ってほしかった！
とりあえず開けよ開けよ！」
末「おん、せやな！」
中身を取り出した瞬間、せーちゃんのわくわくしてた表情が曇った。
…え、やばいやつ？うそやん、
ついさっき見られて困ることはせんって言ったとこやろ！？
「ど、どう…？中身何やった…？」
これでも精一杯の笑顔作ったつもりやねんけどな…
たぶんガッチガチや…(笑)
末「あ、えっと…後で教えるわな？絶対。」
「あ、そうなん…」
え〜〜〜！？
なんなん、なんで今教えてくれへんの〜？！
私昼からずっとモヤモヤしてたんに…
せーちゃん自室戻っちゃったし、でもまだご飯作んの途中っぽいから私が代わりにやったげよう。
え？料理経験ですか？
ほぼ皆無です！
あ、今私めっちゃいい笑顔してる！
…じゃなくて！ほんまに今は笑っとう場合ちゃう！
だってだって…大学は実家から通ってたし一人立ちする前に同棲始めて結婚したし…
しかもせーちゃん主夫やから自然と炊事担当なったし…
私なんか小学生の家庭科でお茶沸かすときにヤカンに茶葉入れて加熱した人やで？！？！
ほんまにどうしよう…
無理に私がイジったところで激マズなご飯を提供する未来しか見えへん…
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作者名：まっしゅ | 作成日時：2017年10月6日 0時
