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かすかに香る朝ごはんのにおい。
あ〜、今日は卵焼きかぁ…
「…んん？」
起き上がるとなんだか身体中が痛む。
えっと、昨日何したっけ…？
あぁせや、同窓会行ったんや！楽しかったなぁ〜
でもそんな身体中痛めるほどのことした？
なんでや…
「せーちゃんおはよ〜」
末「おはよう、A。」
「ねぇせーちゃん、私昨日同窓会はしゃぎすぎてなんかやらかしてへん？」
末「ん？たぶんなんもやらかしてへんと思うけど…
どしたん？急にそんなこと言って(笑)」
「うーん、なんかな、身体中が痛むんよね」
そう言うと うそん？！とでも言うかのような表情になるせーちゃん。
え、私なんか忘れてる？
末「…覚えてへんの？」
「…おん。なんのことかさっぱりやけど。」
末「はぁ、まじかあ…。まあ酔っぱらっとったししゃあないか…」
「え、うそ、私酔っぱらっとった？！
ほんっっまごめん！せーちゃんに注意されたのに…」
末「ううん、別にそれはええねん…
その、身体中が痛いことについては本当にごめんなさい」
「えっいや待って何かわからんけどせーちゃんは謝らんといて？！
私が悪いねんで？！たぶん…。」
おかしい、何かがおかしい。
末「朝ごはん前にこういう話すんのもあれやけど…
まあええや、とりあえず座って？」
「うん…」
末「単刀直入に言います。
…たぶんもうすぐ子どもできると思うねん。」
「…っはい？」
言葉の意味を理解するのに10秒かかりました。
じゃあ、昨日は…
アダムとイヴもびっくりな夜やったんや…
なるほど、だから身体中が痛いわけね。
…それで納得しちゃってるんもなんか嫌悪感すごいけど
末「やから、その…すいませんでした！！」
「…え、なんでそんな謝んの？」
末「なんでって…」
「私、子どもできるん嬉しいで？全然だいじょぶ！
せーちゃんは、会社のこととか考えんでええから！産休とれるし。気にしてんのはそこやろ？」
末「…ほんまに？ええの？」
「うん！！！これからもよろしくね、パパ？」
末「…待ってまだそれは気が早い(笑)」
「もう！なんなん、恥ずかしいの我慢して言ったのに〜〜！」
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作者名：まっしゅ | 作成日時：2017年10月6日 0時
