始まりは。 ページ1
「んん〜……………」
カーテンの隙間から差し込む光が私の頬を照らす。
１日の始まりを告げるそれは目を開けるのに苦労させた。
ググっと背伸びをする。
欠伸を１つ。
カーテンを勢いよく開ける。
ここはタワーオブテラーというハイタワー3世のホテル。
無論、彼はいない。
いるのはシリキ･ウトゥンドゥ様。と私。
私はここに住む代りにシリキ様のお世話やホテルの掃除などをすることになっている。
キッチンに入り、朝食を用意する。
無駄に大き過ぎるテーブルと沢山の椅子。
独りで食べるのはあまりに寂しいが何年もそうだ。
これといって何も感じない。
朝食を済まし部屋の掃除。
シリキ様の身の回りの手伝い。
それらを済ましたら自室で本を読む。
午後になれば外に出て買い出し。
これを毎日繰り返す。
行き場の無い私にとっては充分すぎる日々。
だが…………
「………………物足りない」
故にこの夢の海を回り尽くす。
だが何年も此処にいる。
いい加減もっと違う刺激が欲しいのだ。
「はあ………」
ため息をついたその夜。
「シリキ様、私に何の御用でしょうか。」
シリキ「明日来客が来る。しっかりともてなせ。」
「かしこまりました。」
やったぁ！
突然の話で驚いたが来客は初めてだ。
それもヴィランズの手下だという。
変わらぬ日々にやっとスパイスが加わるのだ。
私は自室にて1人喜んだ。
何せもっと別の刺激が味わえるのだから。
月に照らされるホテルの１室の電気が静かに消えた。
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オクトパス(プロフ) - ポップスさん» あ、ありがとうございます！ (2017年9月12日 18時) (
レス) id: 9001e4cb89 (このIDを非表示/違反報告)
ポップス - 面白いです！キュンキュンしちゃってます！ジャックハートのパンの話、可愛いです！ (2017年9月12日 18時) (レス) id: 4fc279d8fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オクトパス | 作成日時：2017年8月25日 22時
