#37 ページ37
『隆ちゃん、だいすき』
「俺も…愛してるよ」
隆斗が生まれてからは、忙しくて
こうやってなかなか時間を作れなかったけど
今こうして過ごしてみると
やっぱり隆ちゃんのことが大好きだなって。
久しぶりに愛し合った私たち。
いつまで経っても慣れなくて。
服を脱ぐ隆ちゃんはいつもより色っぽくて。
でも最中は優しくて。
この人と結婚できて良かったなって改めて思えた。
そのあと隆斗へのプレゼントを忍ばせて。
3人で仲良く寝た。
………
“ママ〜起きて！”
『んー？』
“サンタしゃん！”
『わっ！良かったじゃんか〜！』
“ふふ〜”
サンタさんが来たって嬉しそうな隆斗。
こうやってこれから先も
3人でやっていこうね。
………
それから年も越し、何ヶ月かして、またツアーが始まった。
でも、隆斗のイヤイヤ期も少しマシになり
なんとなく落ち着けた日々に戻った。
隆ちゃんは、今日から3日間帰ってこないため
のんびり過ごそう、そう思い家でくつろいでいた。
『だるいな〜…』
最近熱っぽくて体がだるかった。
隆ちゃんの仕事に合わせた生活をすると
どうしても不規則になってしまう。
『最近忙しかったもんな…』
疲れから来ているだけ、そう思っていた。
それなのに…
あの時と同じ吐き気。
めまい。
もしかして…
トイレに行きすぐに確かめる。
『やっぱり…』
…陽性
隆ちゃんは何て言うんだろう。
いまは忙しくてそれどころじゃないなかもしれない。
隆斗で精一杯の子育てを
どうやってやっていけばいいんだろうか…
不安な夜を過ごした。
夜中2時ごろ、携帯が鳴った。
隆ちゃんからた。
『どうしたの〜？』
「なんかあった？」
『えっ？』
「写真、元気なさそうだった」
隆斗とのツーショットを送っていた。
それを見て電話がかかってきたらしい。
『うーん…』
「話せないことでもある？」
『そう言うわけじゃ…』
「無理しなくて大丈夫だからね？
明後日帰るから…聞くからね…」
『うん…ありがとね。頑張って』
「ありがと、じゃあおやすみ」
そう言って電話を切った。
隆ちゃんには隠し事できないみたい。
『隆斗がお兄ちゃんか…』
久しぶりに2人のベッド。
隆斗を抱きしめた。
『隆ちゃん早く帰ってきて…』
久しぶりに心細い夜を迎えた。
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青龍 葵(プロフ) - #8の「作業着を選択」では無く『洗濯』です。変換間違えしてるので訂正お願いします！ (2019年11月20日 7時) (
レス) id: 027b8ced49 (このIDを非表示/違反報告)
莉々菜 - 頑張ってください！ (2017年1月8日 23時) (レス) id: ec08520e3a (このIDを非表示/違反報告)
莉々菜 - おもしろかったです！ (2017年1月8日 23時) (レス) id: ec08520e3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちゃん。 | 作成日時：2016年12月23日 14時
