#15 ページ15
気づくと日付が変わるギリギリの時間。
玄関のカギが開く音がした。
カギが開く音を聞いて
玄関まで迎えに行くのが習慣で。
幸せな時間だった。
『隆ちゃんおかえり〜』
『…え…っ…隆ちゃん…？』
「ゆちゃんただいま！」
ニッコニコの笑顔の隆ちゃん。
その両手には大きなバラの花束。
『どうしたの？』
「きょうなんの日かわかる？」
『なんだっけ…ごめんね、わかんない…』
「今日ね、記念日だよ！」
しまった、完全に忘れてた。
毎日毎日慣れない生活で忙しくて。
『隆ちゃん、ごめんね。わすれちゃってた…』
「大丈夫だよ。毎日自分も忙しいのに
俺のために家のことやってくれてありがとね。
俺、辞めたいって何回も思ったけどさ…
いつもゆちゃんに支えられてた。
俺がゆちゃんを支えてあげられてた自信はないけど…
でも、これからも一生ゆちゃんと一緒にいたい。
絶対幸せにするから…俺と結婚してください…」
『隆ちゃん…っ…ねえ…私…隆ちゃんのことだいすき…っ。お願いします…っ』
溢れ出てくる涙が止まらなかった。
嬉しくて幸せで。
ここに辿り着くまで、楽しいことばっかりじゃなかったけど、でも、隆ちゃんと過ごす毎日は本当に幸せだった。
夢を見る隆ちゃん。
そのために頑張る隆ちゃん。
その夢を叶えた隆ちゃん。
隆ちゃんは私の1番愛する人で尊敬する人。
これからも隣で笑っていたい。
心の底からそう思えた。
「ほら〜泣かないの、ね？」
思いっきり抱きしめてくれた。
隆ちゃんの匂いに包まれて、また幸せな気分になって。
『隆ちゃんだいすきだよ』
「愛してる」
１０８本のバラの花束。
〜結婚してください〜
こうして私は、無事に今市ゆちゃんになることができた。
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青龍 葵(プロフ) - #8の「作業着を選択」では無く『洗濯』です。変換間違えしてるので訂正お願いします！ (2019年11月20日 7時) (
レス) id: 027b8ced49 (このIDを非表示/違反報告)
莉々菜 - 頑張ってください！ (2017年1月8日 23時) (レス) id: ec08520e3a (このIDを非表示/違反報告)
莉々菜 - おもしろかったです！ (2017年1月8日 23時) (レス) id: ec08520e3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちゃん。 | 作成日時：2016年12月23日 14時
