冷たい左手 ページ41
．
結局毎回わたしは飲み込まれてしまうんだけど、
…今日みたいに。
でもそれなら、
わたしだって利用してやろうって思った。
言い方を変えれば私だって彼の上に立てる武器はある。
私が這い上がることのできない
沼に落ちてしまったのなら、
彼には私をお世話する義務があるでしょう？
だから、
TH 『暗いから送ってく』
そうゆう言葉にも
いつもなら謙遜するところだけど
『うん、お願いします』
って言ってやるんだ。
姑息な女でしょう？
そんなもので満たされるわけはないのに
遊ばれている女じゃないよ私は。
私も彼と遊んであげてるの。
そういう考え方をしてしまえば楽でしょう？
こんなことを考える私をテヒョンはどう思うかな
性悪女だって思うのかな、
それとも悲しいやつって、思うかな？
TH 『行こっか』
彼は笑顔で手を差し出してくれる
それに私も笑顔で応えて握り返す
一見幸せそうに見えるんだろうな
でも残念ながらそうではない
本物の、幸せではない。
でもそれ以前に、
私たちの周りには人がいないから
幸せそう だとも思われないだろう
私たち2人きりの世界なんて存在すらしない
そう物語っている。
この左手が。
私の右手を繋ぐ左手薬指から感じる冷たい金属が
そう、教えてくれる。
．
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ユミン(プロフ) - ゆかこさん» 前作も読んでくださったのですか！！！超嬉しいです〜。・°°・(＞_＜)・°°・。更新頑張りますね♪ (2015年11月23日 20時) (
レス) id: 66b902da51 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかこ(プロフ) - 前作とっても好きだったので、新作上がってて本当にうれしいです！もうすでにハマってるんですけど！更新楽しみにしています！ (2015年11月23日 20時) (レス) id: 70a3de10cb (このIDを非表示/違反報告)
ユミン(プロフ) - pon91さん» ありがとうございます！！！頑張ります( ^ω^ ) (2015年11月23日 12時) (レス) id: 66b902da51 (このIDを非表示/違反報告)
pon91(プロフ) - おもしろいです！更新楽しみにしてますね。頑張って下さい (2015年11月22日 14時) (レス) id: 0d2e909c02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユミン | 作成日時：2015年11月21日 0時
