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向「タイミング悪すぎとちゃう？！こっち病人おんねんけど！！」
目「んなこた言ったってしょうがないだろ…塞ぐんなら突破するだけ」
向「は？！その状態で分かれるんは無茶や！！」
元はと言えば俺が一人で任務に行かなかったせいだと能力を使った目黒だったが、熱に煽られいつもならあまり気にならならい精神が分かれる感覚に耐えきれない。
だからなのか、背後から忍び寄る影に気づけなかったのは。
目「……ぁ……」
脇腹を見れば深深と突き刺さった一本の剣。久々に感じた肉を割く痛さ。引き抜かれれば血の流れ出る感覚に意識がだんだん薄れていく。
最後に目黒の視界に見えたのは、自分を刺した敵兵の背中に震えたナイフを突き立て目黒の名前を叫び続ける涙目の向井の姿だった。
＊＊＊
ゆさゆさ。ゆさゆさ。
誰かに体を揺らされる振動に目黒は意識を取り戻す。
周りの皆は気が付いたようだったが、目の前の目黒を揺らしている張本人は涙で見えないのか眼を開けた目黒に気がついていない。
向「いやや！！めめ死なんといてえ！！！」
目「…揺らさないで…あとうるさい…」
向「めめ！！！」
目を覚ました目黒に気が付くと安心したのか泣き止んだ向井だったが、今度は目黒に飛びついてすぐにまた泣き始めた。
目「康二？俺生きてるよ？」
向「めめほんまごめん…！痛かったやろ…？」
目「もとはと言えば俺が体調悪いのに行ったせいだし、康二は悪くない」
向「せやけど…」
渋々、といった様子で目黒から離れた向井。周りを見渡せば深澤を除いた雪花隊の面子が目黒の周りに勢ぞろいしていた。
渡「マジで心配したんだけど」
ラ「わあしょっぴーが珍しく素直」
岩「ったく、無茶するやつらしかいねえのかここには」
宮「お粥できてるよ、食べれる？」
佐「佐久間もちょっと手伝ったでやんす！」
宮「食器出しただけだけどね」
渡「それは手伝ったの…？」
ラ「あ、体起こすの手伝うよ！」
ラウールに支えられながらもベッドから上半身を起こす。
そういえば俺刺されたなと思った目黒はお腹の辺りを触ってみたが、痛みはひとつも感じない。
目「あれ、俺腹刺されたはず」
岩「治したんだよ。ふっかに感謝しろよ」
ラ「ふっかさんさっき三日分の集中力使って疲れたって今寝てるよ」
なるほど、と心の中で目黒は呟く。だからふっかさんが見当たらないわけだ。
そんな深澤の労力に感謝しながらお粥を食べていると、渡辺から赤い液体を差し出された。
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mu-pon(プロフ) - コメント失礼します。初めまして、mu-ponと言います。いろんな事情があったんですね。この小説がとても面白くいつ更新かなと街に待っていました！今からも大変だと思いますが頑張って下さい！応援してます！ (2020年6月30日 21時) (
レス) id: df04c4729a (このIDを非表示/違反報告)
藤菜 - 初めまして！佐久間大好き！あべさくコンビも大好きです！この小説とても面白いですね！頑張ってください！応援してます！ (2020年5月29日 10時) (レス) id: 624e77d1d4 (このIDを非表示/違反報告)
あんと(プロフ) - リクエストお願いします！ふっかさんが敵に誘拐されるお話が読みたいです。めちゃくちゃ好きなタイプのお話なので、今後も作品楽しみにしています！ (2020年5月25日 22時) (レス) id: 9203f39f18 (このIDを非表示/違反報告)
てんぷら(プロフ) - ゆり組のお話が読みたいです。2人の秘密に迫るというか、2人ならではの絆のお話しをお願いします。アバウトな感じですみません。。これからも応援しています。更新待ってます。 (2020年5月24日 19時) (レス) id: d802e6ae3c (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 藜さん» すみません！間違えました (2020年5月23日 23時) (レス) id: c9acd22823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藜 | 作成日時：2020年5月16日 21時
