02 危険信号にお気をつけください ページ15
(みかん 様、らるり 様rq)
目「…？」
悪寒がした。ただそれだけだった。
珍しく目黒は向井と2人で任務を任されていた。
とはいえ元々は目黒一人で行くはずだったのを「今回は康二と」と阿部が言うもんだから急遽決まったもので、正直目黒は納得していなかった。
俺一人でも十分なのになんで、と隣の猛獣使いに目を向ける。
ルンルン、とでも効果音が付きそうな足取りにいつも通り周りをきょろきょろ見渡す向井。
悪寒とともに襲ってきた頭痛に頭を押さえた目黒は聞こえないように小さく溜息をついた。
向「んあ、めめ？どうしたん、急に頭押さえて」
目「…いや、ちょっとぼーっとしてて」
向「なんやまぁた考え事〜？偉い余裕やな〜」
目「悪かったって、さっさと片付けて帰ろ」
向「せやせや！今日は確か書類取って帰るだけやろ？」
目「それだけで済めばいいけどなあ」
目黒は発した言葉に決して他意などなかった。
まさか今日の朝からちょっと体が熱い気がするなんて、そんなこと一切考えてない。
だが体というものは正直で、普段よりも顔が赤くなおかつ何度も頭を押さえる目黒に向井も少なからず違和感を感じていた。
向「めめ！聞いとんのか！！」
目「…ぁ、」
ぽんと腕を叩かれて気づく。どうやら向井の話をよく聞けてなかったらしい。
向「……めめ、ちょっとこっち向いてや」
目「なんでよ」
向「いいから！！」
肩を掴んで向かい合わせにさせた向井が目黒の額に手を伸ばすと、予想通りの熱さに溜息を吐く。
目をそらした目黒に向井は諭すようにつぶやいた。
向「デコ熱い。熱あるやろ」
目「……かも」
向「かもってなんや！そんな状態で出てきたら危ないやろ？！」
目「……今日普通に気温高いだけかと思って」
向「あほか！…いやあほやった！」
目「……大声は頭に響く…」
向「あっ…それは……ごめん……」
熱に煽られてはいたが何とか書類は手に入れた。後は帰るだけ、そう思っていた矢先に目の前に現れた武装済みの数十名。
敵兵の狙いは目黒の手の内にある茶封筒であることなど、彼らが一目散に目黒目がけて切りかかってきたことで一目瞭然だった。
襲い掛かってくる数々の刃をひらりとかわす目黒だったが、本調子ではないためか反応が少し遅く彼の軍服はところどころが血で滲み切り裂かれていた。めったに傷をつけない顔にもいくつかの切り傷が目立つ。
そんな彼の取りこぼしを仕留める向井も相棒であるこんちゃんを呼び出す暇もないため苦戦していた。
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mu-pon(プロフ) - コメント失礼します。初めまして、mu-ponと言います。いろんな事情があったんですね。この小説がとても面白くいつ更新かなと街に待っていました！今からも大変だと思いますが頑張って下さい！応援してます！ (2020年6月30日 21時) (
レス) id: df04c4729a (このIDを非表示/違反報告)
藤菜 - 初めまして！佐久間大好き！あべさくコンビも大好きです！この小説とても面白いですね！頑張ってください！応援してます！ (2020年5月29日 10時) (レス) id: 624e77d1d4 (このIDを非表示/違反報告)
あんと(プロフ) - リクエストお願いします！ふっかさんが敵に誘拐されるお話が読みたいです。めちゃくちゃ好きなタイプのお話なので、今後も作品楽しみにしています！ (2020年5月25日 22時) (レス) id: 9203f39f18 (このIDを非表示/違反報告)
てんぷら(プロフ) - ゆり組のお話が読みたいです。2人の秘密に迫るというか、2人ならではの絆のお話しをお願いします。アバウトな感じですみません。。これからも応援しています。更新待ってます。 (2020年5月24日 19時) (レス) id: d802e6ae3c (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 藜さん» すみません！間違えました (2020年5月23日 23時) (レス) id: c9acd22823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藜 | 作成日時：2020年5月16日 21時
