綴られた手紙は…【佐野玲於】

5話 ページ6

次の日。


俺はメンバーに伝えに行った。


緊張してバクバクなってる心臓を
何とか抑えたけど、
いざ話すとなるとめっちゃ緊張する…


亜嵐くんはもう知ってるから、
俺の事支えてくれるって言ってくれた。
それだけで少しだけ勇気が出た。


…やっぱり、
普段はポンコツとか言われてるけど
いざとなると頼れる俺らのリーダー。


今は会議室でミーティング中。
皆であーだこーだ言ってなんとか終わりに
なったのだ。


亜「…っし！今日のミーティングはここまで！！
なんか意見とかあったらLINEで言ってね。
明日の議題にするから！！

…あ、この後少しだけ残っててね。
玲於から話があるから。」


…来た。


メンバーの視線がゆっくり俺の方を向く。


どこか心配そうな表情をしている。


…これ言って、
もし、やめろって言われたら……。


…そんな事を考えるな。
今俺の前にいるのは俺が1番信じてる人達だ。


意を決して、話そう。
このメンバーなら大丈夫。


1度深く深呼吸をして、


玲「…昨日、亜嵐くんと病院行ってきた。


ただの風邪じゃないって言われて、
念の為精密検査やったら、


白血病だった。」


全-亜、玲「「「……え、？」」」


玲「幸い、早期発見で、

治療すれば治る。
…けど、
治るにはGENEの活動を休止しなきゃいんだ…」


メ「…それで、玲於はどっちを取ったの？」


玲「…活動休止しないでこのまま過ごす。

だから、俺が皆と居られるのはあと、1年。」


本当にごめん。


そんな意思を込めて頭を下げた。


裕「…どのくらい、
活動休止すれば、治るん…？」


玲「…1年。」


隼「なら、休んでよ！！
俺、まだ玲於と踊りたいよ！！
1年でも何年でも俺らずっと待ってるから！！」


隼……


龍「隼の言う通りや、玲於。
休んでくれ。頼む。
俺かてまだ７人でいたいんよ。」


龍友くん……


裕「玲於おらんのはいやや。
この先も7人でGENERATIONSや。
いくらでも待っとってやるから。」


裕太くん……


メ「辛かったら、俺らいくらでも支えるから。
お願い。玲於。休んでくれよ……」


メンさん……


玲「……ごめん、皆…」


俺も一緒に居たいよ。


でも、今の勢いを俺一人の病気だけで


止めたくないんだ。



そう告げたら┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

6話→←4話 side亜嵐

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す