綴られた手紙は…【佐野玲於】

2話 ページ3

仕事が早く終わったのが幸い。


病院に行け、と楽屋から追い出された俺は
仕方なく来た。


…行かなかったら困るから、とか言って
ポンコツリーダーの
(ポンコツってなんだよ！！by亜嵐)
亜嵐くんも一緒に。



玲「1人でも行けるから、亜嵐くん帰って大丈夫ですよ。」


亜「いや、いるよ。
もし居なかったとか言われたら
俺、涼太に何されるかわかんないもん…」


…あ、その気持ちなんかわかるよ。
涼太くんマジで怖そう。


そんな訳で。
今は待合室にいます。


検査はさっき終わったから、結果待ち。


…にしても、何時間やったんだろう……
来たのは昼間すぎくらいだったのに
もう、夕方になってる。


そんな事を考えながら
亜嵐くんと駄弁っていたら
看護師さんがわざわざ俺の所まで呼びに来た。


看「…佐野玲於、さんですよね？
結果が出ました。」


玲「あ、はい。
わざわざありがとうございます。」


看「GENERATIONSのメンバーが居るなんて、
騒ぎに成りかねませんから。」


そう言って、先生の待つ診察室へ向かった。




〜診察室〜


医「初めまして。
今回、佐野さんの担当をしました。
矢崎と、申します。」


玲「初めまして。佐野玲於です。」


医「存じ上げております。

…早速ですが、検査結果を報告します。」


その瞬間、嫌な予感がした。
もしかして、俺は……


何も無いことを期待したけど……


医「佐野さんは





白血病にかかっております」


……え、？


俺、が……？


玲「…え、ちょ、待ってください。
白血病、って……」


医「今回は早期発見でした。
症状もそこまで重くはなく、
薬で治療していけば確実に治るでしょう」


その言葉を聞いて安心した。
…治るんだ、って。


でも、次の言葉は俺にはあまりにも辛かった。



医「…ただし、
GENERATIONSの活動を休止して
治療に専念すれば、という話ですが。」


玲「…も、もし……。
活動を続けたまま、薬のみで治療したら…」


医「確実に身体を蝕んでいきます。
もっても、1年……いや、半年くらいだと…」


玲「活動を休止して、
専念すればどのくらいで治るんですか？」


医「…同じ位だと、思って頂ければ……」


残り1年をとるか。
1年休んでこの先も生きるか。


…なんとなく、俺の中て
答えは出ている気がした。





玲「先生。




俺、治療は受けません。
このまま活動をしていきたいです。」

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