･8 ページ9
･
「大丈夫？」
『え…？』
「明らかにAおかしい」
感の鋭いゆずみだから、
隠し事なんてできるはずなかった。
「やっぱしげとなんかあった？」
『ちゃう』
「じゃあなに？」
『実は』
ちゃんと言わな。と思って
ゆずみの顔を見る。
でも、言えなくて、言葉が出なくて
『ごめん』
そう言って走り出した。
廊下だからいろんな人に見られてて。
「A！」
でも、ゆずみは追いかけてくる。
『なんでくるの！』
「だって！なんも話してくれへんやん！」
それになんか逃げてて、
『あっ、、』
階段でおもいっきり足をくじいてしまった。
「A！！」
ゆずみが私のとこまで寄ってくる。
『いっ、』
「A、大丈夫？」
『いたいわ…へへ』
「A？A！」
『しげ…』
「どうしたん？大丈夫か？」
『神ちゃん…』
後に追いかけていたしげと神ちゃんが
心配してくれて。
「歩ける？」
『…むり』
「とりあえず、ほら」
と、言って背中をむけるしげ。
『え…？』
「歩けへんのやろ？
保健室まで連れてったるから、はよのって」
『重いよ？』
「うそつけ。ほら、授業始まってまうから」
『…ありがとう』
私はしげの背中にのった。
「軽いやんけ」
『うそや…』
「じゃ、2人先いって……っておらんやんけ」
『しげも授業ちゃう？いそがないと』
「…A、」
『ん？』
「いや、行くか」
『うん』
そう言って、たくさんの注目をあつめながら、
私はしげの背中にのっていた。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すのォ | 作成日時：2019年1月3日 23時
