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しげside**
「うっしゃあああ!!勝った!」
『強すぎるって〜』
どれくらい熱中してたんやろか。
扇風機1つを前にわぁわぁはしゃいでいた俺たち。
「ちょっと疲れたな〜」
と言ってベッドに寝転ぶと、
『うん…』
とまた切なくいうA。
小瀧が来なくなったあの日から、
どんどんと元気をなくしていったA。
なんでそんなになるん。
小瀧がいないだけやんか、それだけやのに。
「何があったん」
だから、聞けずにはいられなかった。
Aのためにも、俺のためにも。
「Aの思ってること言うてみ?」
俺がそういうと
『あのね』
とAは、胸の内を明かしてくれた。
『あの日、遊園地の日。
私、のんちゃんに告られてん。』
「おん………」
『あの日から、ずっと心臓が痛くて
信じがたくて、無駄にのんちゃんを意識してまって、
今まで見てなかったのんちゃんに、
なんかドキドキしてた。』
俺が告白した時とはまるでやな……。
『だけどね、、のんちゃんに会わなくなってから
のんちゃんの事が頭から離れなくて、、
ただずっと私の隣で笑ってるのんちゃんが
恋しくて、、、心が痛くなった。』
『ねぇ、なんでやの??
どうしてこんなに会いたいって思ってまうの??』
涙目でいうA。
ほんま、分かってない方が凄いわ。
「A。
それは、……恋や」
自分で言うのはかなり辛かった。
やって、、想い人が恋をしたんやから。
「辛いんやろ?あいつに会えへんくて
寂しいんやろ?頭から離れへんのやろ?」
『おん……』
「それは、Aが
小瀧のこと好きってことや」
『え………』
こんなんフラグやったやんか。
いつも登校する時、2人を見かけると、
そこには俺にはせーへん笑顔で小瀧と話すA。
授業中の寝てる小瀧を遠くから写真撮って
楽しそうにみてるA。
ゆずみと小瀧が楽しそうに話してると
少し切ない顔をするA。
Aは小瀧のことが好きやってん。
Aがそれに気づくのが遅かっただけや。
別におかしいことなんて、ないやろ。
なのに、、、。
めっちゃ悔しいやんか。
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作者名:すのォ | 作成日時:2019年1月3日 23時