・21**** ページ22
・神山side
望に振られたようなもんとか、
目の前で好きなやつが言って嘆いてる。
それなのに俺は、いけないことばっか頭に浮かんでもうた。
それが顔に出てたなんて、知る由もないけど、
ただ、
俺の女になっとけば、そんな苦しくさせへん。って
素直に慰めてやれない俺は
きっとアカンやつ。やって思った。
口から出そうになった、気持ちを、ぐっと
心にとどめて、俺はまた平然を装う。
「ゆずみが幸せな方を選んだら、後悔はせーへんと思うで」
これは俺の本心。
ゆずみが、幸せならきっと、
俺も幸せなはずやから………
「うっ、、」
目の前で泣き出したゆずみを、
また俺の胸に引き寄せて、背中をよしよしする。
… … …
「ん、神ちゃ、ありがとう」
「泣き止んだ?」
「うん…」
「いつでも頼ってよ」
ゆずみとの関係を。
「ありがとう…、私、まだ諦めないことにするね」
ゆずみに片思いしていることも。
「そっか…」
まだ続けていたい。
せめて、青春が終わるまで。
〜第4章 fin.〜
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作者名:すのォ | 作成日時:2019年1月3日 23時