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『その日は完全に班行動で、
のんちゃんも一緒の班で回ってた。
その時からうちらは友達以上で、
色んな噂があった。
それで、同じ班の人らに、
付き合ってんの?って聞かれて、
付き合ってないって言おうとしたんやけど、
のんちゃんが、「どーやろなー」って濁してん。
そんなのこと聞いたらアホな中学生は、
付き合ってる。って思うやんか。
それで、色々あっちで盛り上がっちゃって、』
私が話してる間に、着替え終えたしげが、
救急箱をもって私のとこに寄ってきた。
「そしたら?」
『そしたら、流れでキスしてや。みたいなことになって、
困ってたらのんちゃんが急に、キス、してきて、
あの時はもう本当、自分のことで精一杯で
のんちゃんのことまで頭が回らんかった』
ファーストキスは、淡かった。
「なんか、Aらしいな!」
そう言ってしげは微笑んだ。
『なにそれ、w』
「そのまんまや!
だいぶ冷えたな〜、巻いてくな?」
『うん、ありがとう』
ホンマに、手際いいね
『なんで、そんなできるん?』
「あー
うちのおかん、看護師やねん!それでな、俺、暴れん坊将軍やったから、
自分のやってもらっとんの見とったら
できるようなってたわ!」
『そっか、お父さんは?』
「んー?親父はなおらんねんなー」
『え…?』
「俺が5歳くらいの時、あの世にいってもうて」
『…なんかごめん』
「ん?ええねん、気にすんな!
やからな、俺が安心させたんねん」
きっと、しげのことだから、
お母さん守りたい。から、強くなったんやな。って
思った。
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作者名:すのォ | 作成日時:2019年1月3日 23時