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1話 ページ3

零side



11月20日の朝、黒いカーテンから
覗きこむ日差しを浴びながらも、いやに体を
起こす………。


まだ水曜日かと思うと現実と向き合うのが
嫌になる……。

零「……。朝食作らなきゃ…。」



片足を地面につけた瞬間だった。


もぞもぞ……。




零「ん?………。クスっ。」



窓側付近に、もう1つ、
まだ眠っている、僕の可愛いネコ……。



零「桜智…。朝だよ。」

そうささやきながら彼女のほおを撫でる。

気持ち良さそうな表情から目を覚ました
僕のネコは上目遣いで見つめていた……。









『…おはよう…。




零さん………。』




黒い綺麗な髪から甘い匂いが漂う…。
桜智は色白とした綺麗な身体を起こし、
うとうとしながら僕の方を見る。



零「桜智、おはよう……。おいで。」

『ん………。』





桜智は身体を近づけ、僕に身を委ねる。
柔らかい感触がした。サイズがあわないTシャツ
から肩があらわにはみだしている。





『…………おなかすいた。』

















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作者名:椿油 | 作成日時:2017年5月5日 11時

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