55.ヒーローネーム考案会 ページ6
相澤先生は少し説明し、紙を配るとすぐに寝袋に包まり寝始めた。
……ヒーローネームと言われても、なんかしっくりこないな、自分に。
「じゃあ、そろそろできた人から発表してってね」
まさかの発表順だし、決まってないし。どうしよう。
トップバッターは青山さん。
「“I can not stop twinkling！”訳して、“キラキラが止められないよ！”」
ミッドナイト先生に略され、何故か通った。何故。
次に、三奈ちゃんが教卓へ。
「ヒーロー名、“エイリアンクイーン”！」
「ぶッ！！」
「あ、A笑ったな！？ イカ焼き少女め！！」
「ごめん……でもイカ焼き少女はヤメテ」
ミッドナイト先生からも「何を目指しているの！」と言われ、三奈ちゃんの案は却下。
そして、大喜利みたいな雰囲気になったA組を破ったのは、
「梅雨入りヒーロー、“フロッピー”！」
流れるように、「フロッピー！」と皆が復唱し始めた。少しだけ乗った。
「じゃあ俺も！ 剛健ヒーロー、“烈努頼雄斗(レッドライオット)”！」
“烈努頼雄斗”……？ どこかで聞いたことのある響きだ。名前の漢字も。
「“赤の狂騒”！ これはあれね、漢気ヒーロー紅頼雄斗(クリムゾンライオット)のリスペクトね！」
ミッドナイト先生の言葉を聞き、心の中で「それだぁ！」と思い出した。時々、テレビ番組で見ていた紅頼雄斗。
切島さんが教卓を降りるのと入れ替えで、耳郎さんが立つ。
「ヒアヒーロー、“イヤホン＝ジャック”」
「良いわね、次！」
次々とミッドナイト先生の審査を受け、皆クリアしていった。私は思いつくことなく、ただ皆のヒーロー名を見ていった。
そして、数々のオーケー判定を切ったのは彼だった。
「爆殺卿」
「ダメね」
「なんでだァ！！」
センスが小二の爆豪さんのアイデアは全て却下され、飯田さんが前に出て、“天哉”と書かれたプレートが置かれた。
「それでいいの？」
ミッドナイト先生もそう問いかけたが、飯田さんは静かに顔を頷かせた。
その次は、緑谷さんが教卓に立った。緑谷さんが見せたヒーロー名は──
「“デク”……？」
みんなも私と同じらしく、「それでいいのか」と聞いている。
だが、緑谷さんはそれに対し、笑顔で答えた。
「ある人に意味を変えられて……僕には結構な衝撃で、嬉しかったんだ。
これが、僕のヒーロー名です！」
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杏仁豆腐(プロフ) - まりもさん» すみません、今手直し中です！今までご指摘がなかったので「まあいいか！」で流してしまっていました……！ (1月10日 16時) (
レス) id: 83e1e19fb5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 設定以外の名前変換が機能しておりませぬ… (1月10日 10時) (レス) @page1 id: 6f21c2cd01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅 | 作成日時：2023年12月19日 0時
